廻船業・廻船問屋業等に携わった商家・小澤家の店舗兼住宅。道具蔵は安政4(1857)年銘の鍵が見つかっており幕末期、主屋は明治13(1880)年の大火直後の建築と推測され、旧新潟町域では現存最古の町家の一つで、典型例でもあります。明治時代中期から末にかけて新座敷・離れ座敷等の増築や庭園造りが進みました。新座敷は技巧を凝らした造りに燕喜館との類似性が認められます。庭園は石組み等に伝統的手法が見られる一方、芝を張るモダンな要素も取り入れられています。これら建物と庭園が一体となり、明治時代の豪商の屋敷構えを構成しています。平成18(2006)年8月に新潟市文化財指定されました。