天保14(1843)年に幕府領となった新潟町に関して、初代新潟奉行川村修就が収集・記録した資料群。「蜑の手振り」は幕末期の新潟町における、北前船を始めとした諸国廻船・地廻り船の船囲を始めとした水辺の人びとの営みや、湊祭や盆躍り等の様子について、動きのある画と、詳細な詞書で記録しています。また、新潟町が幕府領として上知されるきっかけとなった「抜荷」(密貿易)についての調査報告書の控えや、海岸防備に関する文書、甲冑等をはじめとした川村の遺品等も含まれています。平成25(2013)年3月、新潟県文化財指定されました。