能登のまだら

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説明

発祥は肥前馬渡島(まだらじま)の祝い唄、または、出雲大社の神楽歌が伝わったものとされています。「まだら」は、漁師や北前船の船乗りたちが、正月11日に行う起舟の祝い歌が始まりと伝えられます。「輪島まだら」及び「輪島崎まだら・あのり」はいずれも祭礼・祝宴といった祝いの席で唱和され、参加した人々を結びつけます。また、「あのり」は海上安全を祈る「安乗り」の意味が込められています。「まだら節」は北陸だけでなく、秋田の男鹿半島まで伝わったとされています。

*起舟:能登の漁業従事者の多い地区で見られる、漁師の仕事始めの行事です。輪島市輪島崎町では、輪島前神社に参拝しお祓いを受けた後、飾った漁船に豊漁と海の安全を祈願します。祈願後、地区の漁師たちが集まり祝いの席が設けられます。

都道府県

  • 石川県

市町村

  • 輪島市

類型

  • 寄港地
  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 民謡

所在地

輪島市河井町・鳳至町・輪島崎町

指定

石川県指定無形民俗文化財(1966年)

参考資料

『石川県の文化財』(石川県教育委員会、1985年)、『輪島市の文化財』(輪島市教育委員会、2005年)、『輪島のみやしろ』(輪島のみやしろ編集委員会、1981年)、『輪島市史』(輪島市史編纂専門委員会、1976年)、『輪島の民謡』(輪島市教育委員会、2007年)、世界農業遺産「能登の里山里海」HP

他地域
との
つながり

秋田県男鹿市
(北前船を通じて伝わったとされる)
島根県出雲市(出雲大社の所在地)