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 構成文化財 加藤家文書

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説明

由良の船頭・加藤長助の文書群です。「航海日記」や「大宝恵(覚)」から、航海の具体的な様子を知ることができます。

都道府県

  • 京都府

市町村

  • 宮津市

類型

  • 寄港地
  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 文書

所在地

京都府立丹後郷土資料館

指定

京都府暫定登録文化財

参考資料

藤本仁文『宮津市北前船関連資料調査研究報告書』(2016年)
京都府立丹後郷土資料館編『大海原に夢を求めて 丹後の廻船と北前船』(2015年)

 構成文化財 宮津おどり

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説明

花街・新浜で歌われた「宮津節」や「あいやえ踊り」「松坂踊り」で構成される民俗芸能です。「あいやえ踊り」はハイヤ節が起源とされる北前船によりもたらされたとされます。「宮津節」と「宮津盆おどり松坂」、「あいやえおどり」の3つ唄と踊りで構成されます。「二度と行こまい丹後の宮津」のフレーズで知られる宮津節は、江戸時代後期から明治時代に船乗りや商人、旅人で賑わった花街・新浜で、芸妓たちが披露した座敷唄と考えられます。また「あいやえ」は、天草の「ハイヤ節」が北前船などに伴って全国の港町に伝播したものとされます。

都道府県

  • 京都府

市町村

  • 宮津市

類型

  • 寄港地
  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 民謡

指定

宮津市指定無形民俗文化財(2018年)、日本遺産「300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊」構成文化財(2017年)

他地域
との
つながり

加賀、仙台、米沢、江戸、小倉(「宮津節」の歌詞に登場)
「あいやえ」の伝承地

大阪市

北前船の起終地となった大坂は、古来から国際港「難波津」、「住吉津」を擁し、朝鮮半島や中国大陸など海外に開かれていました。北海道や日本海沿岸の地域との間を結ぶ北前船、江戸との間を結ぶ菱垣廻船をはじめ、京都との間を結ぶ三十石船や伏見船など多くの船が往来し、出船千艘入船千艘の活況を呈していました。「菱垣新綿番船川口出帆之図」では、安治川沿いに建ち並ぶ蔵の白壁、吹流しと昇り旗を掲げた小舟や水夫達の華やかな風景が描かれています。

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概要

北前船の起終地となった大坂は、古来から国際港「難波津」、「住吉津」を擁し、朝鮮半島や中国大陸など海外に開かれていました。北海道や日本海沿岸の地域との間を結ぶ北前船、江戸との間を結ぶ菱垣廻船をはじめ、京都との間を結ぶ三十石船や伏見船など多くの船が往来し、出船千艘入船千艘の活況を呈していました。「菱垣新綿番船川口出帆之図」では、安治川沿いに建ち並ぶ蔵の白壁、吹流しと昇り旗を掲げた小舟や水夫達の華やかな風景が描かれています。

都道府県

  • 大阪府

市町村

  • 大阪市

類型

  • 寄港地

類型

  • 寄港地

年代

  • 年代不明

関連
文化財

 構成文化財 住吉大社

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説明

全国に2300社ある住吉神社の総本社であり、古代より航海の守護神として信仰され、大坂に到着した北前船の船頭たちが参詣しました。神話では、イザナギ神が海で禊を行った際に、海中より出現した3神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)を住吉大神とします。第14代仲哀天皇の時代、神功皇后が神託を受けて当地に住吉大社を創建したと伝え、仁徳天皇の時代には、難波に遷都して墨江津(住吉津)が開港しました。後に朝廷は、遣隋使や遣唐使など海外使節の派遣に際して航海安全を祈るため臨時の奉幣を行ってきました。中世に交易で栄えた堺の商人によって崇められ、近世には大坂の海運における守護神となり、北前船などの船頭など廻船業の人々が挙って参詣するようになりました。その他、船魂をまつる船玉神社、海神をまつる大海神社、船大工が架けた反橋(太鼓橋)などが境内に散在します。旧海浜には高燈籠が建ち、境内各所には船人から奉納された石燈籠が林立し、今も昔のままに船人たち祈りを伝えています。

関連サイト

都道府県

  • 大阪府

市町村

  • 大阪市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 建物

サイズ
構造等

面積108,287㎡

所在地

大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9番89号

指定

国宝4件、重要文化財24件、国登録有形文化財35件、国指定史跡1件、重要無形民俗文化財1件、府指定有形文化財5件、府指定無形民俗文化財記録選択1件、市指定史跡1件、市指定保存樹5件、大阪市都市景観資源登録物3件

参考資料

『住吉大社』
(住吉大社編・学生社、2019年)
『住吉信仰』
(真弓常忠、朱書書房、2003年)

関連情報

公開

他地域
との
つながり

函館市(函館山・住三吉神社)、松前町(松前 又十柏屋・二代目藤野喜兵衛が船衝立を天保9年〔1838〕奉納)、小樽市(住ノ江・住吉神社)、酒田市(住吉神社)、新潟市(新潟まつり〔湊祭・住吉祭〕・日吉山〔住吉神社〕)、佐渡市(住吉神社)、上越市(住吉神社奉納物群)、出雲崎町(住吉神社)、富山市(住吉神社)、高岡市(住吉神社)、加賀市(住吉神社)、輪島市(住吉神社石造鳥居)、小松市(安宅住吉神社)、宮津市(住吉神社)、神戸市(本住吉神社)、高砂市(謡曲『高砂』)、尾道市(住吉神社奉納物)、呉市(鴻池家建立住吉神社)

 構成文化財 住吉大社の石灯籠群

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説明

住吉大社の境内に立ち並ぶ北前船ゆかりの廻船業者が奉納した600基あまりの石灯籠群です。寄進者の地域については、全国各地の地名が刻まれ、北は松前(北海道)から南は薩摩(鹿児島)までに分布しています。業種や産物については、多岐にわたっており、大坂を基点にして全国各地の交流や伝播をうかがうことができる貴重な文化遺産です。

【寄進者の地域(旧国名)】
大坂、京、江戸、摂津、和泉、山城、大和、紀伊、阿波、淡路、讃岐、播磨、備前、備後、安芸、周防、長門、筑前、筑後、壱岐、豊後、肥前、肥後、日向、薩摩、土佐、伊予、近江、伊勢、美濃、尾張、三河、遠江、相模、上野、下総、武蔵、越中、越後、陸奥(会津、仙台、南部、津軽)、出羽(庄内、秋田、米沢)、蝦夷(松前)

【寄進者の主な業種や産物】
海運・廻船・船主(北前船・菱垣船・天道船・過書船・茶船・伝法船・三十石船・剣先船・柏原船)、飛脚、大名、豪商、自治体、小間物・道具屋、魚(雑魚場・靱干鰯)、米(堂島)、翫物(玩具・人形)、材木、和紙、宇治茶、昆布、蚊帳、硝子、灯油(菜種・魚油)、灰、和砂糖、紅花、鋳物(鍋釜)、木綿(締綿)、藍(藍玉)、包丁、着物(古着)、磁器、金属(鉄・唐金)、布海苔、鯨など

関連サイト

都道府県

  • 大阪府

市町村

  • 大阪市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 灯籠
  • 石造物(灯籠、玉垣など)

サイズ
構造等

最長例:約8m
(うつぼ干鰯仲間・1890年)
構造例:住吉型
(宝珠・笠・火袋・中台・竿石・基壇)

所在地

大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9番89号

参考資料

『住吉大社』(住吉大社編、学生社、2019年)
『住吉大社石燈籠MAP』(黒田一充監修、関西大学なにわ大阪研究センター、2017年)
『住吉大社の石燈籠調査 速報版』(黒田一充、関西大学なにわ大阪研究センター、2016年)
神武磐彦「住吉大社の石燈籠」(『大阪春秋』第142号、2011年4月)
『住吉信仰』(真弓常忠、朱書書房、2003年)
近江晴子「住吉大社の石燈籠」(『大阪春秋』第25号、大阪春秋社、1980年9月)

関連情報

公開

他地域
との
つながり

大坂・京・江戸、摂津・和泉・山城・大和・紀伊・阿波・淡路・讃岐・播磨・備前・備後・安芸・周防・長門・筑前・筑後・壱岐・豊後・肥前・肥後・日向・薩摩・土佐・伊予・近江・伊勢・美濃・尾張・三河・遠江・相模・上野・下総・武蔵・越中・越後・陸奥(会津・仙台・南部・津軽)・出羽(庄内・秋田・米沢)・蝦夷(松前)

神戸市

大阪とともに北前船の拠点港であった兵庫。兵庫津と呼ばれた港の近辺は、六甲連山によって北西の季節風が遮られ、和田岬によって西からの波浪が防がれ、さらに水深と投錨に適した海底の砂に恵まれて天然の良港が形作られていました。そのため、かねてより瀬戸内海の交通の要衝として、また、外交の窓口として歴史に名をとどめていました。さらに、北前船の時代に高田屋嘉兵衛が択捉航路を開き、北海道物産交易の基地としても大いに賑わいました。なお、幕末、諸外国より開港を求められた幕府は、あえて当時人口希薄な、東隣の神戸村を開港し、現在の神戸のモダニズム発展へとつながっていきます。

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概要

大阪とともに北前船の拠点港であった兵庫。兵庫津と呼ばれた港の近辺は、六甲連山によって北西の季節風が遮られ、和田岬によって西からの波浪が防がれ、さらに水深と投錨に適した海底の砂に恵まれて天然の良港が形作られていました。そのため、かねてより瀬戸内海の交通の要衝として、また、外交の窓口として歴史に名をとどめていました。さらに、北前船の時代に高田屋嘉兵衛が択捉航路を開き、北海道物産交易の基地としても大いに賑わいました。なお、幕末、諸外国より開港を求められた幕府は、あえて当時人口希薄な、東隣の神戸村を開港し、現在の神戸のモダニズム発展へとつながっていきます。

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • 神戸市

類型

  • 寄港地

類型

  • 寄港地

年代

  • 年代不明

関連
文化財

 構成文化財 神戸大学海事博物館 北前船収蔵資料

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説明

江戸時代後半に日本沿岸や瀬戸内海で活躍した北前船や樽廻船などの和船模型をはじめ、すでに姿を消してしまった"和船"の部分実物、船大工の板図や大工道具類、航路図や海路図屏風、絵馬他、寄贈書籍など2万3千点。

関連サイト

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • 神戸市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 絵図
  • 船模型
  • 船絵馬
  • その他

サイズ
構造等

2万3千点

所在地

兵庫県神戸市東灘区深江南町5丁目1-1
神戸大学海事博物館

 構成文化財 敏馬神社「弁才船絵馬」

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説明

航海の安全を祈願して、船主らが奉納した船の絵馬です。18世紀中ごろのものが中心となっています。船名や船主から知多半島を拠点とする「尾州廻船」の奉納は確認できますが、廻船業種を特定できないものが大半であり、北前船や樽廻船、菱垣廻船などの船主が奉納した可能性があります。

関連サイト

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • 神戸市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • 船絵馬

所在地

兵庫県神戸市灘区岩屋中町4丁目1-8

指定

神戸市指定民俗文化財
(14面、2006年)

参考資料

山田卓司『神戸市指定有形民俗文化財 敏馬神社弁才船絵馬保存修理における顔料分析報告』(平成23・24年度神戸市指定文化財調査報告書、2013年)

関連情報

敏馬(みぬめ)神社

 構成文化財 神戸海洋博物館 北前船収蔵資料

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説明

北前船のイカリや船箪笥、筆箱、船模型等です。船模型は、株式会社マルナカ工作所代表取締役 中田 武治 氏(神戸市長田区在住)から寄贈された船舶模型の弁財船、菱垣廻船、樽廻船です。

関連サイト

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • 神戸市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 船模型

所在地

兵庫県神戸市中央区波止場町2-2
神戸海洋博物館

 構成文化財 高田屋嘉兵衛献上灯籠

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説明

石灯籠は文政7(1824)年12月、高田屋嘉兵衛が海上交通安全を祈って献上したものです。『兵庫津高田屋 手舩中 文政七稔歳次甲申十二月。世話人 肥後屋八十良 古金屋太良兵衛 石工文右衛門』と刻まれています。文政7年の頃は、高田屋嘉兵衛は既に引退をして淡路の生まれ故郷に戻っていた頃であり、自分を育ててくれた兵庫の地に感謝して献上されたものと考えられます。

関連サイト

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • 神戸市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 灯籠

所在地

兵庫県神戸市兵庫区西出町680
西出鎮守稲荷神社

年代

  • 1824年 献上

文政7年奉納

他地域
との
つながり

北海道函館市(高田屋嘉兵衛屋敷跡、本店跡、銅像)
兵庫県洲本市
(高田屋嘉兵衛の出身地)