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 構成文化財 美川仏壇

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説明

北前船での航海に耐えるよう錆付けと堆黒の技法が用いられた仏壇です。美川仏壇は堅牢かつ荘厳で華麗なつくりを追及し、堆黒・ホゾ組立、錆付け等の技法が特徴です。堆黒はニカワと漆でできた厚さ1mmほどの生地を、模様が彫られた原版に敷き、素足で踏んで起こした型を仏壇各部に貼り付け、上塗りの後に金箔を押して仕上げる他では見られない技法です。また、水害に強い技術を求め、錆付けが選択されたことで北前船での運搬に耐えうる仏壇が製造されました。19世紀中頃には湊屋村次郎(1796~1859)が、堆黒の技術等を生み出し、美川仏壇を一躍有名にしました。湊屋村次郎の作品は徳證寺「開山御厨子」や正壽寺「漆絵釈迦三尊像」(ともに白山市指定文化財)等が知られています。

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都道府県

  • 石川県

市町村

  • 白山市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • その他

所在地

白山市美川地区ほか

指定

石川県伝統工芸品(1998年)

 構成文化財 ふぐの卵巣の糠漬

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説明

北前船で運ばれてきた食材をもとに加工した発酵食品です。江戸時代から伝わる珍味で猛毒の「ふぐの卵巣」を無毒化します。無毒化するメカニズムは、現代の科学をしても解明されていません。安政5(1858)年の「加越能湊々高数等取調書」に佐渡から北前船で運ばれたフグの卵巣について、「干鰒」の記載があります。伝統の製法を守り、日本海側で捕れた産卵用の「ごまふぐ」の卵巣を半年から1年、塩漬けした後、杉樽で糠漬けし、2年ほど空気に触れないようにイワシの魚醤を注ぎ発酵させます。食品として製造販売が許可されているのは石川県のみです。

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  • 石川県

市町村

  • 白山市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • その他

所在地

白山市美川地区

 構成文化財 石川ルーツ交流館北前船関係資料

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説明

北前船主集落本吉町関連古文書群と北前船関係資料です。石川ルーツ交流館は、美川地域の歴史や文化を紹介する交流施設で、美川地域の公文書等の資料が所蔵、公開されています。北前船関係資料を多数所蔵し、江戸時代の公用文書控え簿である北前船船主集落本吉町の「御用留」(白山市指定文化財)は、北前船で栄えた美川地域の歴史を窺うことができるほか、近世の「町絵図」が多くのこり、当時の町並みを彷彿とさせます。構成文化財のひとつでもある「美川仏壇」の技術でつくられた「美川のおかえり祭り」(石川県指定無形民俗文化財)の台車(だいぐるま)の「車輪」や、北前船で使用された道具等が展示されています。

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都道府県

  • 石川県

市町村

  • 白山市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 文書
  • その他

所在地

白山市美川南町ヌ138-1
石川ルーツ交流館

指定

白山市指定文化財
(御用留、1982年)

 構成文化財 今湊神社

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説明

北前船主等が信仰し、奉納物が残る神社です。江戸時代に遡る石造物が多くあり、石材は北前船で運ばれました。白山市湊町鎮座。海陸安全を祈願する八幡大菩薩と、今湊の由来ともされる白山妙理大権現を併せて祀ることから、藩政期は八幡宮・白山大権現相殿(あいどの)と呼ばれ、明治8年(1875)に今湊神社と改称しました。境内中央に、本殿覆屋と幣殿拝殿が一体となった社殿が、東向きに建てられ、本殿は文政7年(1824)の建築。棟札に地元の北前船船主らの名前が列記され、船主らが商売繁盛と航海の安全を願って社殿を建てたことが窺えます。本殿覆屋も建築当初からと予想され、明治39年(1906)年改築時の棟札がのこります。拝殿は、近年発見された棟札により、天保6(1835)年の建築と判明しました。

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都道府県

  • 石川県

市町村

  • 白山市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • 建物
  • 石造物(灯籠、玉垣など)

所在地

白山市湊町カ151

指定

白山市指定文化財
(今湊神社の拝殿及び本殿並びに棟札、1976年)

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公開

 構成文化財 呉竹文庫所蔵資料

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説明

北前船主熊田家の収集資料及び北前船主集落である湊町に関連した古文書群です。呉竹文庫は、旧北前船主通称「熊源」として知られた二代目熊田源太郎が、自身の蔵書を一般に公開していたものを発展させ、大正11(1922)年、財団法人呉竹文庫を設立、私設図書館の体裁を整えて公開したものです。平成2(1990)年には旧美川町が運営主体となり、博物館的な施設として再生しました。また源太郎の蔵書の一部を1階の書庫に配列し、所蔵品には「明月記断簡」等の古美術品のほか、湊村関連の近世文書や熊田家の家業を示す書類、源太郎に関係する手紙等の呉竹文庫所蔵古文書(白山市指定文化財)があり、いずれも北前船で栄えた湊村や北前船主 熊田家の様子を窺うことができる貴重な資料です。

関連サイト

都道府県

  • 白山市

市町村


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類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 文書

所在地

石川県白山市湊町ヨ146
呉竹文庫

指定

白山市指定文化財(呉竹文庫所蔵文書)

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公開

他地域
との
つながり

北海道小樽市(熊田家の支店所在地)
石川県加賀市(熊田家と橋立の北前船主・西谷家、西出家の関連資料)

 構成文化財 輪島市黒島地区伝統的建造物群保存地区

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説明

黒島地区は、北前船主や船員の居住地として発展した集落です。江戸時代に土方領から天領(幕府領)になり、北前船の船主らによる海運業の活動が盛んに行われました。家屋の多くは黒瓦屋根葺きで、下見板張りが特徴となっています。地区には伝統的な建造物が残っており、歴史ある町並みを構成しています。

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  • 石川県

市町村

  • 輪島市

類型

  • 寄港地
  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • まちなみ

サイズ
構造等

約20.5ha 
保存物件 建築物:148件 工作物:101件 環境物件:21件 

所在地

輪島市門前町黒島町

指定

国選定 重要伝統的建造物群保存地区(2009年)

参考資料

『能登・黒島の町並み』
(輪島市教育委員会、2008年)

 構成文化財 旧角海家住宅

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説明

黒島地区内に現存する北前船主邸です。この地独特の家屋配置で、複数の土蔵も有しています。北前船の船主や船員が居住する集落として栄えた輪島市黒島地区伝統的建造物群保存地区の北寄りにあります。角海家は近世末期から北前船主として隆盛し,明治後期からは漁業,金融業などを生業としました。

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  • 石川県

市町村

  • 輪島市

類型

  • 寄港地
  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 建物

サイズ
構造等

木造 建築面積330.84㎡ 
一部2階建 一部地下1階 
桟瓦葺1棟

所在地

石川県輪島市門前町黒島町ロ94番地2

指定

国指定重要文化財(建造物、2016年)

参考資料

『門前町の文化財』
(門前町教育委員会、2005年)
『能登・黒島の町並み』
(輪島市教育委員会、2008年)

関連情報

公開

 構成文化財 黒島天領祭

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説明

黒島天領祭の原型は、延享元(1744)年に北前船主番匠屋が航海の安全を祈り寄進した大神輿です。また、黒島の港に上陸した總持寺輪番住職が、曹洞宗大本山總持寺に入山するための随行を黒島の住民が務めました。これが、天領祭の子供奴振り行列の始まりとされています。大坂城と名古屋城をかたどった曳山(山車)が練り歩きます。武者人形やのぼり旗が飾りつけられた2基の曳山は、総輪島塗金箔仕上げの豪華なものです。

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都道府県

  • 石川県

市町村

  • 輪島市

類型

  • 寄港地
  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 祭礼

所在地

石川県輪島市門前町黒島町ロ15番地
若宮八幡神社

指定

輪島市指定文化財(無形民俗文化財、1962年)

参考資料

『門前町の文化財』
(門前町教育委員会、2005年)
『能登・黒島の町並み』
(輪島市教育委員会、2008年)
『門前町の祭り』
(門前町教育委員会、2004年) 

関連情報

毎年8月17日・18日開催

 構成文化財 北前船絵馬群

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説明

北前船絵馬群は、北前船主や船乗りたちが航海の安全を祈願して、各地の神社に奉納したものです。輪島市内には多くの船絵馬が残されており、往事の活動が感じられます。

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  • 石川県

市町村

  • 輪島市

類型

  • 寄港地
  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • 船絵馬

所在地

石川県輪島市門前町黒島ロの114番地2
 黒島天領北前船資料館
石川県輪島市門前町黒島町ロの15番地
 若宮八幡神社
石川県輪島市門前町剱地レの136番地 
 剱地八幡神社
石川県輪島市門前町皆月ソの103番地 
 皆月日吉神社

指定

いずれも輪島市指定文化財
北前船絵馬42面(有形民俗文化財、1985年)*剱地八幡神社
三十六歌仙絵馬36枚(有形民俗文化財、1985年)*皆月日吉神社

参考資料

『門前町の文化財』
(門前町教育委員会、2005年)
『新修門前町史 資料編4海運』(門前町史編さん専門委員会、2005年)

関連情報

輪島市黒島天領北前船資料館
公開(拝観希望者は旧角海家住宅で受付)

若宮八幡神社、剱地八幡神社、皆月日吉神社 原則非公開

 構成文化財 イナウ奉納額

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説明

イナウは、アイヌ民族の祭具で守護神や供え物としての性格を持っています。幕末から明治期にかけて、黒島の北前船船主らが北海道やその周辺での交易の際に、海上交通の安全祈願の一つとして持ち帰ったとされています。若宮八幡神社に奉納された額は、年代・目的・願主などが記載されており、歴史資料として貴重なものです。

関連サイト

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  • 石川県

市町村

  • 輪島市

類型

  • 寄港地
  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • その他

サイズ
構造等

2本1対 4つの額に収納
奉納額はケヤキやスギ製
縦 66.7~100cm、横 34.5~49.5 cm
イナウの長さ 41.2〜90.7cm

所在地

石川県輪島市門前町黒島町ロの15番地
若宮八幡神社

指定

輪島市指定文化財
(歴史資料、2016年)

参考資料

『海を渡ったイナウ アイヌと倭人の文化交渉史の研究』(国立文化財機構東京文化財研究所無形文化遺産部、2019年)、東京文化財研究所HP

関連情報

通常非公開

他地域
との
つながり

北海道(イナウがつくられた場所)
青森県深浦町(27点のイナウが伝来)