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松本家は、近江商人・柏屋藤野家の手船である長者丸の船頭を務め、代々、金蔵を名乗り、新組御徒士格(士分)でした。松本家土蔵は、交易のための商品保管のため、天保2(1831)年に初代松本金蔵によって建築されました。一階部分の壁の半ばまでは越前産の笏谷石作りで、これより上部は木造の堅牢な造りとなっています。
松本家資料には、航海日誌など北前船交易を示す文書資料や、船名額などがあります。長者丸は、平時は北前船として各地を航行していますが、松前藩主の参勤交代に際しては、松前藩御召船となって藩主一族を乗せ、津軽海峡を渡りました。長者丸関連の資料として、船名額、船名旗、針、船中諸掟書、航海安全の護摩札、商品の仕入れにかかる大福帳などがあります。
都道府県
市町村
類型
種別
サイズ
構造等
木造2階建て
所在地
北海道松前郡松前町字福山143番地
(松本家土蔵)
北海道松前郡松前町字松城144番地
松前城資料館(松本家資料)
年代
天保2年
指定
松前町指定有形文化財(1990年)
参考資料
『日本最北の城下町 松前の文化財』
(松前町教育委員会、2011年)
関連情報
松本家土蔵(通常非公開)
松本家資料(松前城資料館で一部を展示)
他地域
との
つながり
石川県志賀町
(奉納者・松本金蔵の出身地)
滋賀県犬上郡
(近江商人・藤野喜兵衛家の出身地)
福井県坂井市
(越前産笏谷石を積み出した三国港)