住吉大社

クリックで拡大

説明

全国に2300社ある住吉神社の総本社であり、古代より航海の守護神として信仰され、大坂に到着した北前船の船頭たちが参詣しました。神話では、イザナギ神が海で禊を行った際に、海中より出現した3神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)を住吉大神とします。第14代仲哀天皇の時代、神功皇后が神託を受けて当地に住吉大社を創建したと伝え、仁徳天皇の時代には、難波に遷都して墨江津(住吉津)が開港しました。後に朝廷は、遣隋使や遣唐使など海外使節の派遣に際して航海安全を祈るため臨時の奉幣を行ってきました。中世に交易で栄えた堺の商人によって崇められ、近世には大坂の海運における守護神となり、北前船などの船頭など廻船業の人々が挙って参詣するようになりました。その他、船魂をまつる船玉神社、海神をまつる大海神社、船大工が架けた反橋(太鼓橋)などが境内に散在します。旧海浜には高燈籠が建ち、境内各所には船人から奉納された石燈籠が林立し、今も昔のままに船人たち祈りを伝えています。

関連サイト

都道府県

  • 大阪府

市町村

  • 大阪市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 建物

サイズ
構造等

面積108,287㎡

所在地

大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9番89号

指定

国宝4件、重要文化財24件、国登録有形文化財35件、国指定史跡1件、重要無形民俗文化財1件、府指定有形文化財5件、府指定無形民俗文化財記録選択1件、市指定史跡1件、市指定保存樹5件、大阪市都市景観資源登録物3件

参考資料

『住吉大社』
(住吉大社編・学生社、2019年)
『住吉信仰』
(真弓常忠、朱書書房、2003年)

関連情報

公開

他地域
との
つながり

函館市(函館山・住三吉神社)、松前町(松前 又十柏屋・二代目藤野喜兵衛が船衝立を天保9年〔1838〕奉納)、小樽市(住ノ江・住吉神社)、酒田市(住吉神社)、新潟市(新潟まつり〔湊祭・住吉祭〕・日吉山〔住吉神社〕)、佐渡市(住吉神社)、上越市(住吉神社奉納物群)、出雲崎町(住吉神社)、富山市(住吉神社)、高岡市(住吉神社)、加賀市(住吉神社)、輪島市(住吉神社石造鳥居)、小松市(安宅住吉神社)、宮津市(住吉神社)、神戸市(本住吉神社)、高砂市(謡曲『高砂』)、尾道市(住吉神社奉納物)、呉市(鴻池家建立住吉神社)