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「佐渡屋客船帳」「腰巻地蔵」「四爪錨」「極楽坂」「金刀比羅神社拝殿向拝の龍飾彫刻」などの北前船関連資料が含まれます。野口雨情(うじょう)は「能登の福浦のこしまき地蔵は今朝も出船をまたとめた」と詠んでいます。四爪錨(よつづめいかり)は、北前船時代のイカリであり、17世紀頃から普及したとみられ、複数の鋼板を重ねて鍛造し製作されたものです。この四爪錨は福浦港近海で引き揚げられたもので、全長は259cm。その形状から国内最古(18世紀代)と考えられています。極楽坂は、北前船乗組員の遺骨や身元不明の遊女などの漂着死体300体以上の霊が眠っている無縁墓地です。墓石が建っているものも存在し、北前船で運ばれた越前石(笏谷石)も確認できます。現在は、整備され、旧火葬場より「六字名号」の碑を移転し、六地蔵も安置され、年に1度、区で草刈りをし、供養を行っています。
金刀比羅神社拝殿向拝(こうはい)の龍飾(りゅうしょく)彫刻は、大坂綿屋吉松(妙力丸)の寄進された物であり、同木鼻は、能登一宮西村屋手船「政徳丸」船頭忠五郎が寄進し、狛犬も西村屋「慶壽丸」から寄進されたものです。
都道府県
市町村
類型
種別
サイズ
構造等
四爪錨:259cm
所在地
志賀町福浦港
石川県立歴史博物館(佐渡屋客船帳)
参考資料
『富来町史』『福浦ものがたり』
「四爪鉄錨の基礎的研究」
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