12件ヒットしました

 構成文化財 奉納船と神体船

クリックで拡大

説明

北前船主や船乗りが航海の安全を願って各神社に奉納した船模型です。小浜市では各地の神社で奉納船が認められています。10分の1から20分の1ぐらいの木造模型で、船大工によって造られたものが多いです。一方で、和船が描かれた奉納絵馬も数多くあります。奉納船の存在を論じるとき、奉納絵馬との関連を無視することはできません。いずれも「海上安全」や「漁業安全」を祈願しての奉納物であることは、いうをまたない。そして、どちらかというと絵馬の方が簡便に奉納ができ、個人が奉納の事例も多いです。それに対して船模型は、大がかりになり、氏子や船団が奉納する事例が多いです。若狭地方では、奉納船の分布が顕著であり、とくに小浜市内にその密度が高いです。比較的、保存がよい状態で、6神社で7船の事例が確認できます。特筆すべきは、奉納船が神体船として船玉神社に祀られていることであります。7船中5船(4神社)がそうであり、これは他地方にあまりみられない伝承です。* 弁才船模型(海幸丸)=若狭彦神社所蔵(遠敷)若狭の奉納船の中ではもっとも古く、船全体の反りが少ない優美な船型。* 弁才船模型=春日神社所蔵(阿納)船型としては古式で、金具等は毛彫を施すなど装飾性の高い和船模型。*弁才 船模型(弁天丸)=宗像神社所蔵(北塩屋)極めて装飾性の高い船模型。天保4(1833)年の製作。* 弁才船模型(金毘羅丸)=金毘羅神社所蔵(北塩屋)船型は垣立が高い。文久3(1863)年の製作。* 弁才船模型(天王丸)=広嶺神社所蔵(千種2丁目)美しい菱垣や、伝馬込みがないなど、奉納して祀るための形式。* 弁才船模型(津嶋丸)=八幡神社(小浜男山)「おおぶね大工」(津島の船大工集団)の手になるとみられる。* 弁才船模型=八幡神社明治40年(1907)「上廻り新造り」。津島の船大工・河内久兵衛製作。

関連サイト

都道府県

  • 福井県

市町村

  • 小浜市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • 船模型

サイズ
構造等

奉納船玉模型7艘

所在地

若狭彦神社(小浜市竜前28-7)、 春日神社所蔵(小浜市阿納16-23)、宗像神社所蔵(小浜市北塩屋20-11)、金毘羅神社所蔵(北塩屋17−2)、広嶺神社所蔵(小浜市千種2-3-27)、八幡神社(小浜市小浜男山10)

指定

小浜市指定文化財

関連情報

公開

 構成文化財 北前船古文書群

クリックで拡大

説明

北前船主や商人たちが遺した古文書群です(組屋文書、桑村文書など)。組屋家は近世小浜町人筆頭の豪商であります。豊臣氏以降浅野、京極、酒井家に仕え領主と組み豪商の地位を固め廻船、貿易の業者として目覚しい活躍をした旧家で、組屋文書の一部は早くから世に知られて著名であります。

関連サイト

都道府県

  • 福井県

市町村

  • 小浜市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 文書

所在地

小浜市小浜白鬚112

指定

小浜市指定文化財(組屋家文書のみ、1982年)

2 / 2
最後