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大阪市

北前船の起終地となった大坂は、古来から国際港「難波津」、「住吉津」を擁し、朝鮮半島や中国大陸など海外に開かれていました。北海道や日本海沿岸の地域との間を結ぶ北前船、江戸との間を結ぶ菱垣廻船をはじめ、京都との間を結ぶ三十石船や伏見船など多くの船が往来し、出船千艘入船千艘の活況を呈していました。「菱垣新綿番船川口出帆之図」では、安治川沿いに建ち並ぶ蔵の白壁、吹流しと昇り旗を掲げた小舟や水夫達の華やかな風景が描かれています。

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概要

北前船の起終地となった大坂は、古来から国際港「難波津」、「住吉津」を擁し、朝鮮半島や中国大陸など海外に開かれていました。北海道や日本海沿岸の地域との間を結ぶ北前船、江戸との間を結ぶ菱垣廻船をはじめ、京都との間を結ぶ三十石船や伏見船など多くの船が往来し、出船千艘入船千艘の活況を呈していました。「菱垣新綿番船川口出帆之図」では、安治川沿いに建ち並ぶ蔵の白壁、吹流しと昇り旗を掲げた小舟や水夫達の華やかな風景が描かれています。

都道府県

  • 大阪府

市町村

  • 大阪市

類型

  • 寄港地

類型

  • 寄港地

年代

  • 年代不明

関連
文化財

 構成文化財 住吉大社

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説明

全国に2300社ある住吉神社の総本社であり、古代より航海の守護神として信仰され、大坂に到着した北前船の船頭たちが参詣しました。神話では、イザナギ神が海で禊を行った際に、海中より出現した3神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)を住吉大神とします。第14代仲哀天皇の時代、神功皇后が神託を受けて当地に住吉大社を創建したと伝え、仁徳天皇の時代には、難波に遷都して墨江津(住吉津)が開港しました。後に朝廷は、遣隋使や遣唐使など海外使節の派遣に際して航海安全を祈るため臨時の奉幣を行ってきました。中世に交易で栄えた堺の商人によって崇められ、近世には大坂の海運における守護神となり、北前船などの船頭など廻船業の人々が挙って参詣するようになりました。その他、船魂をまつる船玉神社、海神をまつる大海神社、船大工が架けた反橋(太鼓橋)などが境内に散在します。旧海浜には高燈籠が建ち、境内各所には船人から奉納された石燈籠が林立し、今も昔のままに船人たち祈りを伝えています。

関連サイト

都道府県

  • 大阪府

市町村

  • 大阪市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 建物

サイズ
構造等

面積108,287㎡

所在地

大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9番89号

指定

国宝4件、重要文化財24件、国登録有形文化財35件、国指定史跡1件、重要無形民俗文化財1件、府指定有形文化財5件、府指定無形民俗文化財記録選択1件、市指定史跡1件、市指定保存樹5件、大阪市都市景観資源登録物3件

参考資料

『住吉大社』
(住吉大社編・学生社、2019年)
『住吉信仰』
(真弓常忠、朱書書房、2003年)

関連情報

公開

他地域
との
つながり

函館市(函館山・住三吉神社)、松前町(松前 又十柏屋・二代目藤野喜兵衛が船衝立を天保9年〔1838〕奉納)、小樽市(住ノ江・住吉神社)、酒田市(住吉神社)、新潟市(新潟まつり〔湊祭・住吉祭〕・日吉山〔住吉神社〕)、佐渡市(住吉神社)、上越市(住吉神社奉納物群)、出雲崎町(住吉神社)、富山市(住吉神社)、高岡市(住吉神社)、加賀市(住吉神社)、輪島市(住吉神社石造鳥居)、小松市(安宅住吉神社)、宮津市(住吉神社)、神戸市(本住吉神社)、高砂市(謡曲『高砂』)、尾道市(住吉神社奉納物)、呉市(鴻池家建立住吉神社)

 構成文化財 住吉大社の石灯籠群

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説明

住吉大社の境内に立ち並ぶ北前船ゆかりの廻船業者が奉納した600基あまりの石灯籠群です。寄進者の地域については、全国各地の地名が刻まれ、北は松前(北海道)から南は薩摩(鹿児島)までに分布しています。業種や産物については、多岐にわたっており、大坂を基点にして全国各地の交流や伝播をうかがうことができる貴重な文化遺産です。

【寄進者の地域(旧国名)】
大坂、京、江戸、摂津、和泉、山城、大和、紀伊、阿波、淡路、讃岐、播磨、備前、備後、安芸、周防、長門、筑前、筑後、壱岐、豊後、肥前、肥後、日向、薩摩、土佐、伊予、近江、伊勢、美濃、尾張、三河、遠江、相模、上野、下総、武蔵、越中、越後、陸奥(会津、仙台、南部、津軽)、出羽(庄内、秋田、米沢)、蝦夷(松前)

【寄進者の主な業種や産物】
海運・廻船・船主(北前船・菱垣船・天道船・過書船・茶船・伝法船・三十石船・剣先船・柏原船)、飛脚、大名、豪商、自治体、小間物・道具屋、魚(雑魚場・靱干鰯)、米(堂島)、翫物(玩具・人形)、材木、和紙、宇治茶、昆布、蚊帳、硝子、灯油(菜種・魚油)、灰、和砂糖、紅花、鋳物(鍋釜)、木綿(締綿)、藍(藍玉)、包丁、着物(古着)、磁器、金属(鉄・唐金)、布海苔、鯨など

関連サイト

都道府県

  • 大阪府

市町村

  • 大阪市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 灯籠
  • 石造物(灯籠、玉垣など)

サイズ
構造等

最長例:約8m
(うつぼ干鰯仲間・1890年)
構造例:住吉型
(宝珠・笠・火袋・中台・竿石・基壇)

所在地

大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9番89号

参考資料

『住吉大社』(住吉大社編、学生社、2019年)
『住吉大社石燈籠MAP』(黒田一充監修、関西大学なにわ大阪研究センター、2017年)
『住吉大社の石燈籠調査 速報版』(黒田一充、関西大学なにわ大阪研究センター、2016年)
神武磐彦「住吉大社の石燈籠」(『大阪春秋』第142号、2011年4月)
『住吉信仰』(真弓常忠、朱書書房、2003年)
近江晴子「住吉大社の石燈籠」(『大阪春秋』第25号、大阪春秋社、1980年9月)

関連情報

公開

他地域
との
つながり

大坂・京・江戸、摂津・和泉・山城・大和・紀伊・阿波・淡路・讃岐・播磨・備前・備後・安芸・周防・長門・筑前・筑後・壱岐・豊後・肥前・肥後・日向・薩摩・土佐・伊予・近江・伊勢・美濃・尾張・三河・遠江・相模・上野・下総・武蔵・越中・越後・陸奥(会津・仙台・南部・津軽)・出羽(庄内・秋田・米沢)・蝦夷(松前)

泉佐野市

大阪府南部の泉佐野市は室町時代から、遠く対馬へも出かける漁船集団があり、回船業も盛んでした。江戸時代になると、大坂から江戸へ年中航海する菱垣回船や樽回船、日本海側の藩の米を大坂へ運ぶ船として、佐野の船主たちが活躍します。この中には井原西鶴の『日本永代蔵』にも登場する食野家や唐金家などの豪商がいました。
十八世紀中ごろに北前船が登場すると、彼らはいち早く参入し、巨万の富を築きました。その栄華の跡は、船主たちが蔵を建てならべた海岸沿いの「いろは蔵通り」など、市内各所に見られます。

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概要

大阪府南部の泉佐野市は室町時代から、遠く対馬へも出かける漁船集団があり、回船業も盛んでした。江戸時代になると、大坂から江戸へ年中航海する菱垣回船や樽回船、日本海側の藩の米を大坂へ運ぶ船として、佐野の船主たちが活躍します。この中には井原西鶴の『日本永代蔵』にも登場する食野家や唐金家などの豪商がいました。
十八世紀中ごろに北前船が登場すると、彼らはいち早く参入し、巨万の富を築きました。その栄華の跡は、船主たちが蔵を建てならべた海岸沿いの「いろは蔵通り」など、市内各所に見られます。

都道府県

  • 大阪府

市町村

  • 泉佐野市

類型

  • 船主集落

類型

  • 船主集落

年代

  • 年代不明

関連
文化財

 構成文化財 食野家邸宅跡

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説明

北前船で財をなした豪商・食野家の本宅跡です。跡地は現在、小学校の敷地となっており、屋敷跡、古絵図、井戸枠、松等がのこっています。以前、食野家の建物は小学校として利用されていました。

関連サイト

都道府県

  • 大阪府

市町村

  • 泉佐野市

類型

  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 建物
  • その他

所在地

泉佐野市野出町1-34
泉佐野市立第一小学校敷地内

関連情報

邸宅があった場所は現在は小学校となっており、邸宅跡の碑は見学可能。

 構成文化財 いろは蔵通り

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説明

江戸時代に豪商・食野(めしの)家や唐金(からかね)家などの廻船問屋や商人たちが保有していた蔵群です。かつては海岸一帯にずらりと立ち並び、威容を誇っていました。現在でも数軒程度の蔵が現存します。沖仲士が舟待ち時に競った力石も残ります。

都道府県

  • 大阪府

市町村

  • 泉佐野市

類型

  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 倉庫
  • 建物

所在地

泉佐野市元町・本町・春日町

 構成文化財 西法寺

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説明

豪商・食野家が建立した浄土真宗の菩提寺です。食野家が寄進したといわれる鼓楼門は、食野家のみが通ることのできる参拝口となっていました。奉納された経典もあります。

関連サイト

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市町村

  • 泉佐野市

類型

  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • 建物
  • その他

所在地

泉佐野市元町9-2

関連情報

境内参拝自由
奉納経典は非公開

 構成文化財 春日神社

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説明

佐野町場の氏神で、北前船主や商人たちが航海の安全を祈願して奉納した灯篭や狛犬が残ります。創建は宝亀年間(8世紀)と伝えられますがが、現在の社殿は江戸時代中期のものです。夏祭りの時には、北前船によってもたらされたふとん太鼓が宮入りします。ふとん太鼓は野出町、新町、春日町の3町から出されます。

関連サイト

都道府県

  • 大阪府

市町村

  • 泉佐野市

類型

  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • 建物
  • 灯籠
  • 狛犬
  • 石造物(灯籠、玉垣など)

所在地

泉佐野市春日町4-12

関連情報

境内参拝自由

 構成文化財 妙浄寺梵鐘

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説明

天和2(1682)年、豪商・唐金家が航海の安全を祈願して春日神社に奉納した鐘です。明治時代の神仏分離の際に妙浄寺へ移り、第二次世界大戦の供出を免れ、現在に至ります。市内に残る最古の梵鐘です。

関連サイト

都道府県

  • 大阪府

市町村

  • 泉佐野市

類型

  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • その他

サイズ
構造等

身高151.5㎝ 口径91.5㎝

所在地

泉佐野市大宮11-25

年代

  • 1682年 奉納

指定

泉佐野市指定有形文化財

関連情報

見学自由。

 構成文化財 旧佐野浦の町並み

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説明

北前船主や商人たちにより泉州一の賑わいをみせた旧佐野浦の町並みです。商店街には食野家家紋を屋号にした商店も残ります。

関連サイト

都道府県

  • 大阪府

市町村

  • 泉佐野市

類型

  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • まちなみ

関連情報

泉佐野ふるさと町屋館(旧新川家住宅)
・開館時間/9時~17時              
・開館日/土・日・祝   
・駐車場/有り

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