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たつの市

室津があるたつの市は兵庫県南西部に位置します。市内を縦断する清流揖保川が流れ下り着く先が瀬戸内海で、古来より多くの船が往来し、人・物・文化を伝える大動脈として、悠久の時を刻みながら途切れることなく、豊かな歴史と文化を育んできました。 江戸時代、西国大名の参勤交代では、ほとんどの大名が室津を利用し、室津には6軒もの本陣がありました。その大きな恩恵を受けたたつの市は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている脇坂家5万3千石の城下町の町並み、国指定史跡「新宮宮内遺跡」、国指定重要文化財「永富家住宅」など多くの歴史遺産が点在し、その歴史を伝えています。

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概要

室津があるたつの市は兵庫県南西部に位置します。市内を縦断する清流揖保川が流れ下り着く先が瀬戸内海で、古来より多くの船が往来し、人・物・文化を伝える大動脈として、悠久の時を刻みながら途切れることなく、豊かな歴史と文化を育んできました。 江戸時代、西国大名の参勤交代では、ほとんどの大名が室津を利用し、室津には6軒もの本陣がありました。その大きな恩恵を受けたたつの市は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている脇坂家5万3千石の城下町の町並み、国指定史跡「新宮宮内遺跡」、国指定重要文化財「永富家住宅」など多くの歴史遺産が点在し、その歴史を伝えています。

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • たつの市

類型

  • 寄港地

類型

  • 寄港地

年代

  • 年代不明

関連
文化財

関連
サイト

 構成文化財 室津の町並み

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説明

北前船で栄えた当時の様子を伝える室津の町並みです。北前船をはじめ多くの廻船が入港した室津は、「室津千軒」と呼ばれるほど賑わいました。最盛期には6つの本陣が置かれ、外国との交易が制限されていた江戸時代においても、朝鮮通信使の一行、オランダ商館の一行、琉球使節団の一行が寄港した室津は国際色豊かな港町でもありました。港に出入りする船を監視する御番所跡なども重要な港であったことを伝える遺構です。これらが残る室津の町並みは港町として栄えた当時の様子を今に伝えています。

関連サイト

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • たつの市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • まちなみ

所在地

兵庫県たつの市御津町室津

指定

兵庫県歴史的景観形成地区(たつの市御津町室津地区、1994年)

参考資料

「御津町/室津地区景観ガイドライン」(兵庫県都市住宅部都市政策課) 『室津 伝統的建造物群保存対策調査報告書』(御津町教育委員会、1988年) 新宮義哲「室津と北前船」『日本遺産と播磨』(播磨学研究会)

 構成文化財 室津海駅館

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説明

北前船で財をなした廻船問屋・三木半四郎 (嶋屋)の住宅です。室津海駅館は廻船問屋三木半四郎が建てた家屋で、屋号を「嶋屋」といいました。北前船で持ち帰った干鰯などを保管する蔵も海駅館から北側(山側)の港沿いにあったといわれます。現在は資料館として観覧できます。たつの市の指定文化財。

関連サイト

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • たつの市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 建物

サイズ
構造等

切妻平入り本瓦葺き2階建て

所在地

兵庫県たつの市御津町室津457
たつの市立室津海駅館

指定

兵庫県たつの市指定文化財
(佐藤家住宅、室津海駅館)

参考資料

「たつの市立室津海駅館・たつの市立室津民俗館」(パンフレット) 新宮義哲「室津と北前船」『日本遺産と播摩』(播摩学研究会)

関連情報

開設:1997年
開館時間:9:30 - 17:00 
入館は16:30まで
休館日:休館日 月曜(祝日は翌日) 
毎月末日 年末年始

 構成文化財 石仏

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説明

北前船で財をなした廻船問屋・三木半四郎が古刹見性寺に奉納した西国三十三所霊場の石仏です。嶋屋半四郎が奉納した石仏が室津の古刹見性寺の参道入口にあります。西国三十三ヵ所巡りを現した地蔵のうち第一番目の石仏です。嘉永4年(1851)に奉納されたもので、他の石仏よりひときわ大きな石仏に嶋屋の経済力がうかがえます。

関連サイト

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • たつの市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • 石造物(灯籠、玉垣など)

所在地

兵庫県たつの市御津町室津311
見性寺

年代

  • 1851年 奉納

嘉永4年

参考資料

新宮義哲「室津と北前船」『日本遺産と播磨』(播磨学研究会)

 構成文化財 もやい石

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説明

室津に入港した北前船が係留するときに船の綱(もやい)を繋いだ石です。室津では湾曲した港に沿って、花崗岩のもやい石が並んでいました。現在も埋立てされた護岸の表面にもやい石の頂部が見ることができます。もやい石のある場所がかつての海岸線で、その痕跡から現在と昔の海岸線を比較できます。また、護岸の工事の際に湊口御番所跡にもやい石が移動させられているため、通常は結ぶ箇所のみ護岸から出て下部は埋まっているもやい石の全てを見ることができます。長さは約1.8mです。そのうち結ぶ箇所として地上に出ているのは60cmです。ほとんどが地中に埋まっています。船をつなぐ石ですからこれぐらいの強度が必要だったと考えられます。石柱の最大径は36cm。もやい石の全体像を見られることは貴重です。

関連サイト

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • たつの市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 石造物(灯籠、玉垣など)

サイズ
構造等

約180cm(地上に出ている部分:60cm、石柱の直径:36cm)
約600kg

所在地

兵庫県たつの市御津町室津19
御番所跡公園

参考資料

「日本遺産の構成文化財「もやい石」を屋外展示」(たつの市定例記者会見資料、2020年6月1日) 新宮義哲「室津と北前船」『日本遺産と播磨』(播磨学研究会)

関連情報

昭和40年代後半の護岸工事の際に撤去。御番所跡公園(賀茂神社下北側の公園)に置かれていたものを、2020年に地元団体「室津を活かす会」とたつの市が整備。

 構成文化財 日和山

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説明

北前船の船乗りたちが出港前に日和を見た場所です。船乗りにとって天候を予測することは重要なことで、港付近には必ず日和山と呼ばれる見晴らしのよい小山がありました。日和山は海上からもよく見える位置にもありました。室津の日和山は大きな榎があったといわれ、古写真にもその風景を見ることができます。

関連サイト

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • たつの市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 日和山

所在地

兵庫県たつの市御津町室津745

参考資料

上田雄「続日和山紀行ー津居山・室津ー」『海事誌研究』(第60号) 新宮義哲「室津と北前船」『日本遺産と播磨』(播磨学研究会)

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