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松前町

春、海の色を変えるほどニシンの大群が押し寄せた松前。17世紀、松前に出店を開いた近江商人は、松前のニシン、昆布、干しあわびなどの産物を京都、大阪などの市場で売りさばき、代わりに呉服物、米、味噌などを松前に運んで商いをしました。物資だけでなく運んだのは京都の文化も。寺院の庭園樹、桜、椿などの多くはこの頃、松前に運ばれたと言われています。

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概要

春、海の色を変えるほどニシンの大群が押し寄せた松前。17世紀、松前に出店を開いた近江商人は、松前のニシン、昆布、干しあわびなどの産物を京都、大阪などの市場で売りさばき、代わりに呉服物、米、味噌などを松前に運んで商いをしました。物資だけでなく運んだのは京都の文化も。寺院の庭園樹、桜、椿などの多くはこの頃、松前に運ばれたと言われています。

都道府県

  • 北海道

市町村

  • 松前町

類型

  • 寄港地

類型

  • 寄港地

年代

  • 年代不明

関連
文化財

関連
サイト

 構成文化財 福山波止場

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説明

江戸時代から松前城下の前浜の岩礁には、船舶の係留杭が設置されていました。明治6(1873)年に栖原小右衛門が自費で港内の崩落箇所修理と、長さ14間、高さ一丈(約3m)の石垣を築きました。その後、豪商有志が波止場建築のため寄付金を集め、不足分を明治政府から借入れ、石工井上喜三郎に委託して明治8年に福山波止場が完成しました。波止場は二基あり、大松前波止場は65間(約118m)・高さ一丈、小松前波止場は85間(約154m)・高さ一丈で、明治23(1890)年の小破修理を経て現在に至っています。

関連サイト

都道府県

  • 北海道

市町村

  • 松前町

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財

サイズ
構造等

大松前波止場
 65間(約118m) 高さ1丈(約3m)
小松前波止場
 85間(約154m )高さ1丈(約3m)

所在地

北海道松前郡松前町字松城先

年代

  • 1875年 竣工
  • 江戸時代
  • 明治時代

明治8年

指定

土木学会選奨土木遺産(2014年)

参考資料

『日本最北の城下町 松前の文化財』(松前町教育委員会、2011年)

関連情報

公開

 構成文化財 沖口役所

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説明

沖口役所は、松前三湊(松前・江差・箱館)に置かれた役所で、税関と入国管理局を兼ねた機能を持つ旅人の身柄確認や船舶・積荷の取り締まりが主な任務でした。不審な者・引受人のいない者、刺青や刀傷のある者などは、松前への入国が許されませんでした。また、出入りの船舶・積荷には沖口役所で役金が掛けられ、文化4(1807)年には藩収入の3分の1弱にあたる11,658両に達しました。

関連サイト

都道府県

  • 北海道

市町村

  • 松前町

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財

所在地

北海道松前郡松前町
字松城14、15-1、15-2番地

参考資料

『日本最北の城下町 松前の文化財』
(松前町教育委員会、2011年)

他地域
との
つながり

北海道函館市
(沖口役所が設置された松前三湊)
北海道江差町
(沖口役所が設置された松前三湊)

 構成文化財 松前屏風

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説明

松前屏風は、松前出身の画家・龍円斉児玉貞良によって、宝暦年間(1751~63)の松前城下の秋を描いたものといわれています。この屏風は、小樽内場所の請負人であった、近江八幡の恵比寿屋岡田弥三右衛門が、松前での出店の繁盛を後世に伝えるために描かせたと考えられています。ここに描かれた風景は、約260年前の松前城下であるが、町割りは現在と比較してもほとんど変わっていません。

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市町村

  • 松前町

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財

サイズ
構造等

高さ1.57m×幅3.65m(六曲)

所在地

北海道松前郡松前町字神明30番地
松前町郷土資料館

指定

北海道指定有形文化財(1977年)

参考資料

『日本最北の城下町 松前の文化財』
(松前町教育委員会、2011年)

関連情報

原本は通常非公開
複製は松前城資料館に展示

他地域
との
つながり

滋賀県近江八幡市
(岡田弥三右衛門の出身地)

 構成文化財 松本家土蔵及び松本家資料

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説明

松本家は、近江商人・柏屋藤野家の手船である長者丸の船頭を務め、代々、金蔵を名乗り、新組御徒士格(士分)でした。松本家土蔵は、交易のための商品保管のため、天保2(1831)年に初代松本金蔵によって建築されました。一階部分の壁の半ばまでは越前産の笏谷石作りで、これより上部は木造の堅牢な造りとなっています。

松本家資料には、航海日誌など北前船交易を示す文書資料や、船名額などがあります。長者丸は、平時は北前船として各地を航行していますが、松前藩主の参勤交代に際しては、松前藩御召船となって藩主一族を乗せ、津軽海峡を渡りました。長者丸関連の資料として、船名額、船名旗、針、船中諸掟書、航海安全の護摩札、商品の仕入れにかかる大福帳などがあります。

関連サイト

都道府県

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市町村

  • 松前町

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 建物

サイズ
構造等

木造2階建て

所在地

北海道松前郡松前町字福山143番地
(松本家土蔵)
北海道松前郡松前町字松城144番地
松前城資料館(松本家資料)

年代

  • 1831年 建築
  • 江戸時代

天保2年

指定

松前町指定有形文化財(1990年)

参考資料

『日本最北の城下町 松前の文化財』
(松前町教育委員会、2011年)

関連情報

松本家土蔵(通常非公開)
松本家資料(松前城資料館で一部を展示)

他地域
との
つながり

石川県志賀町
(奉納者・松本金蔵の出身地)
滋賀県犬上郡
(近江商人・藤野喜兵衛家の出身地)
福井県坂井市
(越前産笏谷石を積み出した三国港)

 構成文化財 福山城下町遺跡

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説明

福山城下町遺跡は、福山城(松前城)を中心に、海岸沿いに商人の出店や廻船問屋などの店舗が展開した町屋跡です。近年の発掘調査により、土蔵の土台や建物礎石、陶磁器・金属製品・木製品などが出土しています。

都道府県

  • 北海道

市町村

  • 松前町

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財

所在地

北海道松前郡松前町
字福山・松城・唐津

参考資料

『松前町福山城下町遺跡』(北海道埋蔵文化財センター、2012年)

他地域
との
つながり

新潟県新潟市
(越後産焼酎徳利が出土)
石川県加賀市(九谷焼が出土)
島根県浜田市
(石州瓦、石見焼大甕が出土)
広島県尾道市(尾道の酢徳利が出土)

 構成文化財 龍雲院

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説明

寛永2(1625)年に松前家7世公廣の正室桂子の発願により創建されました。本堂の西に海上航行の安全を司る龍神を祀る龍神堂があります。本堂・庫裏はともに天保(1846)の建立で、本堂は北越宮川(新潟県柏崎市)の大工、庫裏は地元松前の大工によって建てられました。鐘楼は弘化3(1846)年、土蔵は弘化3年までに建てられたとされ、惣門は嘉永4(1851)年の建立です。龍神堂は文政13年(1830)の建立ですが、箱館戦争で破損したため、明治6(1873)年に再建されました。龍雲院は、江戸時代以来の伽藍をとどめている建物として貴重です。

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市町村

  • 松前町

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 建物

サイズ
構造等

木造

所在地

北海道松前郡松前町字松城305番地

年代

  • 1625年 創建

寛永2年

指定

国指定重要文化財(1992年)

参考資料

『日本最北の城下町 松前の文化財』
(松前町教育委員会、2011年)

関連情報

境内のみ拝観可能

他地域
との
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新潟県新潟市(本堂向拝柱の金物は新潟の鋳物師作)

松前藩主松前家墓所

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説明

松前家菩提寺・法幢寺の境内北側に歴代藩主たちの墓標55基が立ち並んでおり、このうち23基は越前式石廟が採用されています。17世紀~18世紀中葉までは笏谷石製であるが、18世紀後葉以降は瀬戸内産花崗岩製となります。

関連サイト

都道府県

  • 北海道

市町村

  • 松前町

類型

  • 寄港地

所在地

北海道松前郡松前町松城341

指定

国指定史跡(1981年)

関連情報

公開

他地域
との
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福井県坂井市(笏谷石の産地)

 構成文化財 松前沖揚げ音頭

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説明

江戸時代末期、ニシン漁の盛行により、前浜では多く漁夫(ヤン衆)を引連れて厳しい一連の作業が行われました。作業には船漕ぎ、網起こし、沖揚げ、子叩きなど、それぞれに特有の歌が生まれ、これらの作業歌は「鰊場音頭」や「沖揚げ音頭」と呼ばれるもので、道南各地から北海道の沿岸地域で伝えられています。松前地方ではいつごろから歌われていたか定かではありませんが、ニシン漁が盛行する幕末には既に歌われていたと考えられています。

関連サイト

都道府県

  • 北海道

市町村

  • 松前町

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 民謡

所在地

北海道松前郡松前町

指定

松前町指定無形民俗文化財(1997年)

参考資料

『日本最北の城下町 松前の文化財』
(松前町教育委員会、2011年)

関連情報

例年4/29の郷土芸能大公開にて公演(保存団体の都合により不参加の場合があります)

 構成文化財 難船図絵馬

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説明

難船図絵馬は、近江商人・恵比寿屋岡田家の手船「叶丸」の船頭「佐々木多六」によって、慶応3(1867)年4月に、札前の渡海神社に奉納されたもので、大坂の絵馬師・吉川芦舟の作です。絵の内容は、船が荒波にもまれ、帆をおろし、今まさに転覆寸前という危機的状況の中で、瑞雲に乗った神が「御幣」に姿形を変えて助けに現れるという場面が描かれています。

関連サイト

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  • 北海道

市町村

  • 松前町

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • 船絵馬

サイズ
構造等

縦49.5cm×横67.5cm

所在地

北海道松前郡松前町字札前 渡海神社

年代

  • 1867年 奉納
  • 江戸時代

慶応3年

指定

松前町指定有形文化財(1997年)

参考資料

『日本最北の城下町 松前の文化財』
(松前町教育委員会、2011年)

関連情報

通常非公開

他地域
との
つながり

滋賀県近江八幡市(近江商人・岡田弥三右衛門家の出身地)

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