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 構成文化財 旧旭座

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説明

北前船の船主や商人が利用した明治時代の芝居小屋で、福井県では現存する最古です。港町として栄えた小浜は、多くの芸能娯楽文化を生みました。江戸時代の初めには、遠敷舞々村の幸福座が藩から認められており、また、小浜の三つ松座という芝居一座は、小浜町の西はずれの芝居小屋で興行するとともに、他国から来る芸人の興行権も持っていました。その他、能は各社寺で若狭能倉座が興行しており、江戸時代の終わりには魚屋町(塩竃区)の偕楽庵能舞台においても、度々能や狂言が行われていました。明治時代以後、昭和にかけて三つ松座を受け継ぐ八菱座(小浜公園)や、偕楽庵を受けつぐ快楽座などともに、西津の帝国座や西津劇場、小浜駅前の小浜劇場や帝国劇場などが、映画上映も可能な多目的劇場として相次いで設立されました。しかし、全国に3000を超える数があったといわれる芝居小屋も、現在30数か所しか残っていません。小浜住吉の旭座もその一つで、小浜のみならず県内に残る唯一の近代芝居小屋です。特徴的なのは建築の年代が明らかとなっていることで、残存する明治44年(1911)正月の興行ちらし口上に「劇場中絶以来苦労の末、昨年に新築落成し、ようやく元旦より初興行」ということが記されており、その歴史を知ることができます。建物の構造については、キングポストトラスの小屋組で屋根を支えていることが特徴で、このことからも明治時代後期に建設されたことが分かます。また、軸組みや痕跡が良好に残っており、規模は小さいですが、復原が可能な建物として貴重です。

関連サイト

都道府県

  • 福井県

市町村

  • 小浜市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 建物

サイズ
構造等

木造中2階建

所在地

小浜市小浜白鬚1111-1

年代

  • 1910年 建築

明治43年建築

指定

小浜市指定文化財(2014年)

参考資料

『小浜市指定文化財「旭座」工事報告書』(小浜市教育委員会)

関連情報

公開

 構成文化財 八幡神社奉納物

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説明

北前船主や商人たちが航海の安全を祈願して寄進した灯篭や船模型、玉垣があります。後瀬山を背にした広大な敷地には能舞台も設置されています。神社の創祀は不明です。弁才船模型(津嶋丸)=八幡神社(小浜男山)は「おおぶね大工」(津島の船大工集団)の手になるとみられます。弁才船模型=八幡神社明治40年(1907)「上廻り新造り」。津島の船大工・河内久兵衛製作。

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都道府県

  • 福井県

市町村

  • 小浜市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 灯籠
  • 玉垣
  • 石造物(灯籠、玉垣など)
  • 船模型

所在地

小浜市小浜男山10

年代

  • 1907年 奉納

明治40年奉納

指定

わかさ小浜の文化財ー図録ー』(小浜市)、『特別展 ふねと信仰』(福井県立若狭歴史民俗資料館)

参考資料

公開

 構成文化財 広嶺神社奉納物

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説明

北前船主や商人たちが航海の安全を祈願して寄進した灯篭や船模型、玉垣があります。広嶺神社は、貞観2(860)年、播磨国広峯からの勧請と伝えられます。若狭名所の一つに数えられた雲浜千種の森にあり、明治維新までは小浜城下の地主神として尊祟されてきました。弁才船模型(天王丸)=広嶺神社所蔵(千種2丁目)。美しい菱垣や、伝馬込みがないなど、奉納して祀るための形式。

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都道府県

  • 福井県

市町村

  • 小浜市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 灯籠
  • 玉垣
  • 石造物(灯籠、玉垣など)
  • 船模型

所在地

小浜市千種2-3-27

参考資料

『わかさ小浜の文化財ー図録ー』(小浜市)、『特別展 ふねと信仰』(福井県立若狭歴史民俗資料館)

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公開

 構成文化財 宗像神社奉納物

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説明

北前船主や商人たちが航海の安全を祈願して寄進した灯篭や船模型、玉垣があります。航海の安全を守る神様が祀られています。弁才 船模型(弁天丸)=宗像神社所蔵(北塩屋)極めて装飾性の高い船模型。天保4(1833)年の製作。

関連サイト

都道府県

  • 福井県

市町村

  • 小浜市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • 灯籠
  • 玉垣
  • 船模型

所在地

小浜市北塩屋20-11

年代

  • 1833年 奉納

天保4年奉納

参考資料

『わかさ小浜の文化財ー図録ー』(小浜市)『特別展 ふねと信仰』(福井県立若狭歴史民俗資料館)

関連情報

公開

 構成文化財 旧小浜港の町並み

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説明

北前船によって発展した旧小浜港の町並み。今も倉庫群や長屋などが残る。

都道府県

  • 福井県

市町村

  • 小浜市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • まちなみ

所在地

小浜市小浜津島

 構成文化財 若狭瓦だるま窯

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説明

良質な特産品かつ船舶のバラストとして北前船により北国に運ばれた若狭瓦の窯跡です。その形から「だるま窯」と呼ばれています。

都道府県

  • 福井県

市町村

  • 小浜市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • その他

所在地

小浜市中井

関連情報

公開

他地域
との
つながり

北海道小樽市(北前船主の倉庫の屋根瓦などに使用)

 構成文化財 奉納船と神体船

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説明

北前船主や船乗りが航海の安全を願って各神社に奉納した船模型です。小浜市では各地の神社で奉納船が認められています。10分の1から20分の1ぐらいの木造模型で、船大工によって造られたものが多いです。一方で、和船が描かれた奉納絵馬も数多くあります。奉納船の存在を論じるとき、奉納絵馬との関連を無視することはできません。いずれも「海上安全」や「漁業安全」を祈願しての奉納物であることは、いうをまたない。そして、どちらかというと絵馬の方が簡便に奉納ができ、個人が奉納の事例も多いです。それに対して船模型は、大がかりになり、氏子や船団が奉納する事例が多いです。若狭地方では、奉納船の分布が顕著であり、とくに小浜市内にその密度が高いです。比較的、保存がよい状態で、6神社で7船の事例が確認できます。特筆すべきは、奉納船が神体船として船玉神社に祀られていることであります。7船中5船(4神社)がそうであり、これは他地方にあまりみられない伝承です。* 弁才船模型(海幸丸)=若狭彦神社所蔵(遠敷)若狭の奉納船の中ではもっとも古く、船全体の反りが少ない優美な船型。* 弁才船模型=春日神社所蔵(阿納)船型としては古式で、金具等は毛彫を施すなど装飾性の高い和船模型。*弁才 船模型(弁天丸)=宗像神社所蔵(北塩屋)極めて装飾性の高い船模型。天保4(1833)年の製作。* 弁才船模型(金毘羅丸)=金毘羅神社所蔵(北塩屋)船型は垣立が高い。文久3(1863)年の製作。* 弁才船模型(天王丸)=広嶺神社所蔵(千種2丁目)美しい菱垣や、伝馬込みがないなど、奉納して祀るための形式。* 弁才船模型(津嶋丸)=八幡神社(小浜男山)「おおぶね大工」(津島の船大工集団)の手になるとみられる。* 弁才船模型=八幡神社明治40年(1907)「上廻り新造り」。津島の船大工・河内久兵衛製作。

関連サイト

都道府県

  • 福井県

市町村

  • 小浜市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • 船模型

サイズ
構造等

奉納船玉模型7艘

所在地

若狭彦神社(小浜市竜前28-7)、 春日神社所蔵(小浜市阿納16-23)、宗像神社所蔵(小浜市北塩屋20-11)、金毘羅神社所蔵(北塩屋17−2)、広嶺神社所蔵(小浜市千種2-3-27)、八幡神社(小浜市小浜男山10)

指定

小浜市指定文化財

関連情報

公開

 構成文化財 北前船古文書群

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説明

北前船主や商人たちが遺した古文書群です(組屋文書、桑村文書など)。組屋家は近世小浜町人筆頭の豪商であります。豊臣氏以降浅野、京極、酒井家に仕え領主と組み豪商の地位を固め廻船、貿易の業者として目覚しい活躍をした旧家で、組屋文書の一部は早くから世に知られて著名であります。

関連サイト

都道府県

  • 福井県

市町村

  • 小浜市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 文書

所在地

小浜市小浜白鬚112

指定

小浜市指定文化財(組屋家文書のみ、1982年)

尾道市

その停泊しやすい地形から、中世より瀬戸内海最大級の港町として発展した尾道。室町時代以降は日本最大の海賊「村上海賊」が近くの芸予諸島に現れました。彼らはいわゆる金品を奪うような海賊ではなく、通行料と引き換えに水先案内や海上警護を請け負いました。江戸中期には寄港する船がさらに増え、石細工や塩、鉄碇などが尾道から各地へと積み出されていきます。なかでも良質な花崗岩の石細工は、北前船によって日本海側へと多く運ばれて行きました。

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概要

その停泊しやすい地形から、中世より瀬戸内海最大級の港町として発展した尾道。室町時代以降は日本最大の海賊「村上海賊」が近くの芸予諸島に現れました。彼らはいわゆる金品を奪うような海賊ではなく、通行料と引き換えに水先案内や海上警護を請け負いました。江戸中期には寄港する船がさらに増え、石細工や塩、鉄碇などが尾道から各地へと積み出されていきます。なかでも良質な花崗岩の石細工は、北前船によって日本海側へと多く運ばれて行きました。

都道府県

  • 広島県

市町村

  • 尾道市

類型

  • 寄港地

類型

  • 寄港地

年代

  • 年代不明

関連
文化財

関連
サイト

 構成文化財 港町尾道の町並み

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説明

港町尾道は、平安時代の開港から850年の歴史があり、中世には大陸貿易の中継地として、近世には北前船や内海廻船の寄港、銀山街道・西国街道の整備により、瀬戸内海随一の港町として発展しました。その街並みには、北前船からの荷物を保管する土蔵や豪商の別荘などが残り北前船寄港地の面影を残しています。

関連サイト

都道府県

  • 広島県

市町村

  • 尾道市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • まちなみ

所在地

広島県尾道市

指定

日本遺産「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」

参考資料

『尾道の歴史と遺跡 近世編』(尾道市教育委員会編、2013年)、『新修尾道市史第1巻』(尾道市、1971年)