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 構成文化財 室津の町並み

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説明

北前船で栄えた当時の様子を伝える室津の町並みです。北前船をはじめ多くの廻船が入港した室津は、「室津千軒」と呼ばれるほど賑わいました。最盛期には6つの本陣が置かれ、外国との交易が制限されていた江戸時代においても、朝鮮通信使の一行、オランダ商館の一行、琉球使節団の一行が寄港した室津は国際色豊かな港町でもありました。港に出入りする船を監視する御番所跡なども重要な港であったことを伝える遺構です。これらが残る室津の町並みは港町として栄えた当時の様子を今に伝えています。

関連サイト

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • たつの市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • まちなみ

所在地

兵庫県たつの市御津町室津

指定

兵庫県歴史的景観形成地区(たつの市御津町室津地区、1994年)

参考資料

「御津町/室津地区景観ガイドライン」(兵庫県都市住宅部都市政策課) 『室津 伝統的建造物群保存対策調査報告書』(御津町教育委員会、1988年) 新宮義哲「室津と北前船」『日本遺産と播磨』(播磨学研究会)

 構成文化財 室津海駅館

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説明

北前船で財をなした廻船問屋・三木半四郎 (嶋屋)の住宅です。室津海駅館は廻船問屋三木半四郎が建てた家屋で、屋号を「嶋屋」といいました。北前船で持ち帰った干鰯などを保管する蔵も海駅館から北側(山側)の港沿いにあったといわれます。現在は資料館として観覧できます。たつの市の指定文化財。

関連サイト

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • たつの市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 建物

サイズ
構造等

切妻平入り本瓦葺き2階建て

所在地

兵庫県たつの市御津町室津457
たつの市立室津海駅館

指定

兵庫県たつの市指定文化財
(佐藤家住宅、室津海駅館)

参考資料

「たつの市立室津海駅館・たつの市立室津民俗館」(パンフレット) 新宮義哲「室津と北前船」『日本遺産と播摩』(播摩学研究会)

関連情報

開設:1997年
開館時間:9:30 - 17:00 
入館は16:30まで
休館日:休館日 月曜(祝日は翌日) 
毎月末日 年末年始

 構成文化財 石仏

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説明

北前船で財をなした廻船問屋・三木半四郎が古刹見性寺に奉納した西国三十三所霊場の石仏です。嶋屋半四郎が奉納した石仏が室津の古刹見性寺の参道入口にあります。西国三十三ヵ所巡りを現した地蔵のうち第一番目の石仏です。嘉永4年(1851)に奉納されたもので、他の石仏よりひときわ大きな石仏に嶋屋の経済力がうかがえます。

関連サイト

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • たつの市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • 石造物(灯籠、玉垣など)

所在地

兵庫県たつの市御津町室津311
見性寺

年代

  • 1851年 奉納

嘉永4年

参考資料

新宮義哲「室津と北前船」『日本遺産と播磨』(播磨学研究会)

 構成文化財 もやい石

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説明

室津に入港した北前船が係留するときに船の綱(もやい)を繋いだ石です。室津では湾曲した港に沿って、花崗岩のもやい石が並んでいました。現在も埋立てされた護岸の表面にもやい石の頂部が見ることができます。もやい石のある場所がかつての海岸線で、その痕跡から現在と昔の海岸線を比較できます。また、護岸の工事の際に湊口御番所跡にもやい石が移動させられているため、通常は結ぶ箇所のみ護岸から出て下部は埋まっているもやい石の全てを見ることができます。長さは約1.8mです。そのうち結ぶ箇所として地上に出ているのは60cmです。ほとんどが地中に埋まっています。船をつなぐ石ですからこれぐらいの強度が必要だったと考えられます。石柱の最大径は36cm。もやい石の全体像を見られることは貴重です。

関連サイト

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • たつの市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 石造物(灯籠、玉垣など)

サイズ
構造等

約180cm(地上に出ている部分:60cm、石柱の直径:36cm)
約600kg

所在地

兵庫県たつの市御津町室津19
御番所跡公園

参考資料

「日本遺産の構成文化財「もやい石」を屋外展示」(たつの市定例記者会見資料、2020年6月1日) 新宮義哲「室津と北前船」『日本遺産と播磨』(播磨学研究会)

関連情報

昭和40年代後半の護岸工事の際に撤去。御番所跡公園(賀茂神社下北側の公園)に置かれていたものを、2020年に地元団体「室津を活かす会」とたつの市が整備。

 構成文化財 日和山

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説明

北前船の船乗りたちが出港前に日和を見た場所です。船乗りにとって天候を予測することは重要なことで、港付近には必ず日和山と呼ばれる見晴らしのよい小山がありました。日和山は海上からもよく見える位置にもありました。室津の日和山は大きな榎があったといわれ、古写真にもその風景を見ることができます。

関連サイト

都道府県

  • 兵庫県

市町村

  • たつの市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 日和山

所在地

兵庫県たつの市御津町室津745

参考資料

上田雄「続日和山紀行ー津居山・室津ー」『海事誌研究』(第60号) 新宮義哲「室津と北前船」『日本遺産と播磨』(播磨学研究会)

金沢市

金沢市を流れる犀川の河口、金石を本拠地とした銭屋五兵衛は、北前船で巨万の富を築きました。しかし藩内の政争の余波で財産は没収、五兵衛自身獄死した悲劇の人です。金石地区には「銭五公園」、「銭屋五兵衛記念館」があり、記念館に隣接する大野湊神社にも関係資料が残されています。金沢では、現在の金沢港に注ぐ大野川の両岸にも北前船の有力船主が軒を並べていました。特に右岸の粟崎の繁栄ぶりは、粟崎八幡神社に奉納された数々の豪華な船絵馬を見れば、誰もがわかります。

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概要

金沢市を流れる犀川の河口、金石を本拠地とした銭屋五兵衛は、北前船で巨万の富を築きました。しかし藩内の政争の余波で財産は没収、五兵衛自身獄死した悲劇の人です。金石地区には「銭五公園」、「銭屋五兵衛記念館」があり、記念館に隣接する大野湊神社にも関係資料が残されています。金沢では、現在の金沢港に注ぐ大野川の両岸にも北前船の有力船主が軒を並べていました。特に右岸の粟崎の繁栄ぶりは、粟崎八幡神社に奉納された数々の豪華な船絵馬を見れば、誰もがわかります。

都道府県

  • 石川県

市町村

  • 金沢市

類型

  • 寄港地

類型

  • 寄港地

年代

  • 年代不明

関連
文化財

関連
サイト

秋田市

秋田杉や米など、特産品を運び出す港として栄えた土崎。米以外にも多くの産物が集まるこの港は、北前船を呼び寄せました。19世紀初期、土崎へ入港する船は年間6百艘を超え、12軒の廻船問屋がにぎわいました。土崎から出る荷物は、農産物や海産物に秋田杉、これに対して入ってきたのは、自給できない木綿、古着、塩、砂糖、紙などでした。

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概要

秋田杉や米など、特産品を運び出す港として栄えた土崎。米以外にも多くの産物が集まるこの港は、北前船を呼び寄せました。19世紀初期、土崎へ入港する船は年間6百艘を超え、12軒の廻船問屋がにぎわいました。土崎から出る荷物は、農産物や海産物に秋田杉、これに対して入ってきたのは、自給できない木綿、古着、塩、砂糖、紙などでした。

都道府県

  • 秋田県

市町村

  • 秋田市

類型

  • 寄港地

類型

  • 寄港地

年代

  • 年代不明

関連
文化財

関連
サイト

 構成文化財 高清水の丘の五輪塔

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説明

高清水の丘の五輪塔は、秋田城跡の北側護国神社境内の北西に、港を望むように立っています。北前船をはじめ港に入る船にとっては、巨大な五輪塔が格好の目印になっていました。これは、寛永20(1643)年、久保田の豪商森九蔵が建立したものですが、文化元(1804)年の象潟地震と文化7(1810)年の男鹿大地震で崩壊してしまいました。現在の五輪塔は、昭和42(1967)年に秋田県護国神社鎮座100年を記念して、秋田市の當福寺にあった姉妹塔を移して復元したものです。

関連サイト

都道府県

  • 秋田県

市町村

  • 秋田市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 石造物(灯籠、玉垣など)

所在地

秋田県秋田市寺内大畑
(護国神社境内北西に位置する)

年代

  • 1643年 建立-1967年 修復

寛永20年建立

参考資料

『ふる里道しるべ-久保田城・千秋公園・八橋・寺内・川尻 編-』(飯塚喜市、1991年)

関連情報

公開

 構成文化財 秋田街道絵巻

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説明

北前船と北前船でにぎわう港の様子を描いた絵巻です。本絵巻は3巻からなり、江戸時代後期の八橋一里塚から、津軽藩境岩館村(現八峰町)までの羽州街道と大間越への道筋を描いています。作者は秋田藩士の荻津勝孝(1746~1809)と考えられており、制作年代は18世紀末から19世紀初め頃と推定されています。上巻に描かれている土崎湊では、米俵が山積された米蔵が建ち並び、北前船寄港地としてにぎわう往時の姿を知ることができます。

関連サイト

都道府県

  • 秋田県

市町村

  • 秋田市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 絵図

サイズ
構造等

3巻

所在地

秋田県秋田市中通2丁目3-8
秋田市立千秋美術館

指定

秋田県指定有形文化財
(歴史資料、1986年)

参考資料

『秋田市の文化財』(秋田市教育委員会、2001年) 

関連情報

展覧会の内容により公開

 構成文化財 秋田風俗絵巻

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説明

北前船と北前船でにぎわう港の様子を描いた絵巻です。作者は荻津勝孝(1746~1809)と考えられており、男鹿の山を背景とし北前船が停泊する港が描かれています。全図共に狩野派の筆法によりますが、わずかに遠近法を用いた部分も見受けられます。よどみのない線描と丁寧な色彩により描かれた港の景観は、美術作品としての価値に加え、歴史資料、民俗資料としても貴重です。

関連サイト

都道府県

  • 秋田県

市町村

  • 秋田市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 絵図

サイズ
構造等

1巻

所在地

秋田市金足鳰崎字後山52 
秋田県立博物館

指定

秋田県指定有形文化財
(絵画、1954年)

参考資料

『秋田市の文化財』
(秋田市教育委員会、2001年)

関連情報

展示室内で複製を公開中