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尾道市

その停泊しやすい地形から、中世より瀬戸内海最大級の港町として発展した尾道。室町時代以降は日本最大の海賊「村上海賊」が近くの芸予諸島に現れました。彼らはいわゆる金品を奪うような海賊ではなく、通行料と引き換えに水先案内や海上警護を請け負いました。江戸中期には寄港する船がさらに増え、石細工や塩、鉄碇などが尾道から各地へと積み出されていきます。なかでも良質な花崗岩の石細工は、北前船によって日本海側へと多く運ばれて行きました。

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概要

その停泊しやすい地形から、中世より瀬戸内海最大級の港町として発展した尾道。室町時代以降は日本最大の海賊「村上海賊」が近くの芸予諸島に現れました。彼らはいわゆる金品を奪うような海賊ではなく、通行料と引き換えに水先案内や海上警護を請け負いました。江戸中期には寄港する船がさらに増え、石細工や塩、鉄碇などが尾道から各地へと積み出されていきます。なかでも良質な花崗岩の石細工は、北前船によって日本海側へと多く運ばれて行きました。

都道府県

  • 広島県

市町村

  • 尾道市

類型

  • 寄港地

類型

  • 寄港地

年代

  • 年代不明

関連
文化財

関連
サイト

 構成文化財 港町尾道の町並み

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説明

港町尾道は、平安時代の開港から850年の歴史があり、中世には大陸貿易の中継地として、近世には北前船や内海廻船の寄港、銀山街道・西国街道の整備により、瀬戸内海随一の港町として発展しました。その街並みには、北前船からの荷物を保管する土蔵や豪商の別荘などが残り北前船寄港地の面影を残しています。

関連サイト

都道府県

  • 広島県

市町村

  • 尾道市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • まちなみ

所在地

広島県尾道市

指定

日本遺産「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」

参考資料

『尾道の歴史と遺跡 近世編』(尾道市教育委員会編、2013年)、『新修尾道市史第1巻』(尾道市、1971年)

 構成文化財 浄土寺

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説明

浄土寺は、本堂・多宝塔(国宝)、阿弥陀堂・山門・方丈・庫裏及び客殿・茶室露滴庵(重要文化財)など、中世から近世の建造物が並び、境内全体が国宝指定を受けています。浄土寺周辺は、開港当時から尾道水道を経由した港の中枢地域であり、京都へ上る途中で尾道周辺の勢力を集め、勢いを増した足利尊氏など、数多くの歴史を紡ぎだした重要な場所です。また、同時に古くから海運商人の信仰を集めている寺でもあり、宝暦13(1763)年奉納の北前船絵馬や明治31(1898)年奉納の鰤市絵馬など、当時の状況を読み取ることができる歴史資料が残されています。

関連サイト

都道府県

  • 広島県

市町村

  • 尾道市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 絵図
  • 船絵馬

所在地

広島県尾道市東久保町20-28

指定

紙本著色尾道絵屏風(尾道市重要文化財、1972年)

参考資料

『国宝の寺 尾道浄土寺』(浄土寺、2001年)、『新尾道市史文化財編上巻』(尾道市、2019年)

関連情報

年中無休:8:00-17:00    
拝観料 :無料
内部拝観:大人600円/小中学生300円 宝物館 400円
本堂内陣(国宝)/阿弥陀堂内陣・方丈・庫裏・客殿(国重文)/庭園(国の名勝)

他地域
との
つながり

大阪府大阪市(住吉大社)

浄土寺⑴(常夜燈)

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説明

浄土寺境内にたつ常夜灯です。文化13(1816)年に尾道石工・川﨑清三郎が制作しました。常夜灯を寄進したのは、浄土寺がある尾崎の漁師たちです。尾道水道からもよく見える浄土寺は、ランドマークにもなっていました。

関連サイト

都道府県

  • 広島県

市町村

  • 尾道市

類型

  • 寄港地

種別

  • 石造物(灯籠、玉垣など)

サイズ
構造等

花崗岩製

所在地

広島県尾道市東久保町20−28

年代

  • 1816年 製作

参考資料

『尾道の石造物と石工』(尾道市歴史文化まちづくり協議会編、2016年)、『日本遺産ガイドブック~石造物編』(尾道市歴史文化まちづくり推進協議会編、2018年)

浄土寺⑵(紙本著色尾道絵屏風ほか)

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説明

江戸時代中期、安永3(1774)年の尾道の姿を描いた絵屏風です。港町尾道を向島から描き、建物や人物など細かな描写で描かれ、尾道の繁栄ぶりを物語る資料です。尾道市重要文化財。

関連サイト

都道府県

  • 広島県

市町村

  • 尾道市

類型

  • 寄港地

種別

  • 絵図

サイズ
構造等

紙本著色
70.4cm × 205.0㎝

所在地

広島県尾道市東久保町20-28

年代

  • 1774年

安永3年

指定

紙本著色尾道絵屏風
(尾道市重要文化財)

参考資料

『国宝の寺尾道浄土寺』(浄土寺発行、2001年)、『尾道・浄土寺の寺宝展』(広島県立歴史博物館、2015年)『浄土寺文書の世界』(ふくやま書道美術館、2017年)

関連情報

年中無休:8:00-17:00 
拝観料: 無料 内部拝観:大人600円/小中学生300円 宝物館400円
本堂内陣(国宝)/阿弥陀堂内陣・方丈・庫裏・客殿(国重文)/庭園(国の名勝)

浄土寺⑶(船絵馬)

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説明

宝暦13(1763)年に奉納された船絵馬です。奉納者として14人の名前が書かれており、千石船級の北前船が描かれています。

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都道府県

  • 広島県

市町村

  • 尾道市

類型

  • 寄港地

種別

  • 奉納物
  • 船絵馬

所在地

広島県尾道市東久保町20−28

年代

  • 1763年 奉納

参考資料

戝間八郎「浄土寺の絵馬」『尾道市文化財春秋14』(尾道文化財協会、1978年)

関連情報

年中無休:8:00-17:00
拝観料:無料 内部拝観:大人600円・小中学生300円 宝物館400円
本堂内陣(国宝)/阿弥陀堂内陣・方丈・庫裏・客殿(国重文)/庭園(国の名勝)

他地域
との
つながり

大阪府大阪市
(住吉大社が描かれている)

 構成文化財 住吉神社(尾道)の奉納物

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説明

北前船の商人たちが寄進した玉垣や常夜燈、力石、灯篭などが残されています。特に玉垣は明治10(1877)年に尾道石工が制作したもので、越後糸魚川、越後荒川、佐渡、雲州杵築、直江津、大坂、因州賀露などの寄港地の商人の名前がみえます。住吉神社は、江戸中期に尾道の住吉浜の築造を主導した尾道奉行平山角左衛門を祀った神社で、毎年正月に昆布などの初セリが行われ、7月の住吉花火まつり、4月の尾道みなと祭の会場ともなっています。

関連サイト

都道府県

  • 広島県

市町村

  • 尾道市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • 石造物(灯籠、玉垣など)
  • 絵図
  • 船絵馬

サイズ
構造等

玉垣、常夜灯、灯篭、手水鉢

所在地

広島県尾道市土堂2丁目10-12

参考資料

『尾道の石造物と石工』(尾道市歴史文化まちづくり協議会編、2016年)

関連情報

公開

他地域
との
つながり

新潟県佐渡市、新潟県糸魚川市、新潟県上越市、鳥取県鳥取市(玉垣に記載あり)

関連
文化財

 構成文化財 住吉神社(尾道)⑴石壁

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説明

尾道の住吉神社には、明治10(1877)年に寄進された、北前船の船主や商人の名が刻まれた石壁があります。そこには、新潟県の糸魚川や佐渡、富山県の高岡などの名前がみられます。また、住吉神社では、昆布などの初市が行われ、海産物加工の歴史が読み取れます。尾道石工 島新七 文助が製作しました。

関連サイト

都道府県

  • 広島県

市町村

  • 尾道市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • 石造物(灯籠、玉垣など)

所在地

広島県尾道市土堂2丁目10-12

年代

  • 1877年 建立
  • 明治時代

参考資料

『尾道の石造物と石工』(尾道市歴史文化まちづくり協議会編、2016年)

他地域
との
つながり

佐渡市・糸魚川市・上越市・鳥取市(玉垣に記載あり)

 構成文化財 住吉神社(尾道)⑵常夜燈

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説明

住吉神社境内にたつ常夜灯です。寛政9(1797)年に尾道石工 川﨑清三郎藤原貞之が制作しました。廻船業を営んでいた冨吉屋喜助が寄進しました。

関連サイト

都道府県

  • 広島県

市町村

  • 尾道市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 石造物(灯籠、玉垣など)

所在地

広島県尾道市土堂2丁目10-12

年代

  • 1797年 奉納

寛政9年

参考資料

『尾道の石造物と石工』(尾道市歴史文化まちづくり協議会編、2016年)

 構成文化財 厳島神社の玉乗り狛犬

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説明

厳島神社の玉乗り狛犬は、文政4(1821)年奉納で、尾道石工が制作した日本最古の玉乗り狛犬です。尾道は港町であるとともに職人の町でもあり、鉄鍛冶や大工、石工などが多数住み、石細工や鉄碇は名産品ともなりました。玉乗り狛犬を始めとする尾道石工銘のある花崗岩製石造物は、尾道石細工のブランド品として、北海道からの日本海側をはじめ、全国の港町に分布しています。

都道府県

  • 広島県

市町村

  • 尾道市

類型

  • 寄港地

種別

  • 構成文化財
  • 狛犬
  • 石造物(灯籠、玉垣など)

サイズ
構造等

花崗岩製

所在地

広島県尾道市久保2丁目15

年代

  • 1821年 奉納
  • 江戸時代

参考資料

『尾道の石造物と石工』(尾道市歴史文化まちづくり協議会編、2016年)

関連情報

境内は見学自由

他地域
との
つながり

【玉乗り狛犬がある地域】
北海道小樽市、北海道函館市、新潟県新潟市、新潟県村上市、新潟県糸魚川市、富山県射水市、島根県江津市、兵庫県姫路市、広島県竹原市など