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 構成文化財 日和山方角石

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説明

天保5(1834)年に日和山に置かれ、方角や十二支が彫り込まれ方角が示されている円柱状の石です。日和山に当時のまま残っている19の方角石の内の1つ。外ノ浦日和山の中国遊歩道沿い標高85m、西に向かって日本海が広く見える位置に設置されている方角石。船乗達は、方角石で風・潮などを確認し出発の時を決めました。花崗岩の円柱上面には針金と○、東、南、西と十二支を彫り込んで方角を示しています。円柱の側面に「天保五年六月 日 世話人 出雲屋傳治郎 因幡屋藤兵衛 石見屋榮吉」と刻まれています。日和山の方角石が現存している例は少なく山陰では浜田のみです。昭和51(1976)年、浜田市指定文化財となりました。

関連サイト

都道府県

  • 島根県

市町村

  • 浜田市

類型

  • 寄港地
  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 日和山
  • 石造物(灯籠、玉垣など)

所在地

島根県浜田市外ノ浦町

年代

  • 1834年 設置
  • 江戸時代

天保5年

指定

浜田市指定文化財
(1976年)

関連情報

公開

 構成文化財 自唐鐘浦至長浜浦海岸絵図

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説明

唐鐘(浜田市国分町)から長浜(浜田市長浜町)までの海岸を描いた彩色絵図です。外ノ浦湊を中心に、瀬戸ヶ島湊や長浜湊での廻船の入津、出帆や停泊の様子が描かれています。外ノ浦の地名、水深を朱書きし、外ノ浦湊を出入りする船や廻船の停泊場所、家屋等が詳しく描かれています。裏書に「文化二丑年三月十六日 調之 佐々木八左衛門」とあります。

関連サイト

都道府県

  • 島根県

市町村

  • 浜田市

類型

  • 寄港地
  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 絵図

サイズ
構造等

縦84㎝×横303㎝

所在地

島根県浜田市外ノ浦
個人蔵

年代

  • 1805年 製作

文化2年

指定

浜田市指定文化財
(1997年)

関連情報

非公開

 構成文化財 諸国御客船帳

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説明

外ノ浦に行き来した船の種類や入港日、取引した荷物の内容などが細かく記録されています。米屋に残された客船帳(個人蔵)は21帖綴のものと15帖綴のものとがあり、21帖綴のものは、延享元(1744)年~明治42(1909)年の間に6349艘の廻船の記載があります。彩色された船形は、和船、合子船、西洋型船(補助機関、発動船)と変遷する過程を知ることができ、造船学上からも貴重です。

関連サイト

都道府県

  • 島根県

市町村

  • 浜田市

類型

  • 寄港地
  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 文書

サイズ
構造等

21帖綴
縦22.1cm×横12.8cm 厚さ18.9cm
15帖綴
縦16.5cm×横12cm 厚さ11.8cm

年代

  • 1744年以後-1909年以前
  • 明治時代

延享元年~明治42年

指定

浜田市指定文化財
(2002年)

参考資料

柚木学編『諸国御客船帳 上・下』(清文堂出版、1977年)
柚木学編『近代海運史料』(清文堂出版、1992年)

関連情報

非公開

加賀市

加賀市の海沿いにある橋立、瀬越、塩屋は、北前船の船主を多く輩出した船主集落です。人々はもともと近江商人の船乗りとして従事しており、やがて独立し自身の船をもって経営する北前船主として成長しました。特に橋立・瀬越は大正時代の雑誌に「日本一の富豪村」と紹介されるほど繁栄を極めました。船主たちは故郷に豪壮な邸宅を建て、北前船で得た富をもって藩の財政を助け、新しいビジネスや公共事業にあてるなど地域の経済発展を支えました。

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概要

加賀市の海沿いにある橋立、瀬越、塩屋は、北前船の船主を多く輩出した船主集落です。人々はもともと近江商人の船乗りとして従事しており、やがて独立し自身の船をもって経営する北前船主として成長しました。特に橋立・瀬越は大正時代の雑誌に「日本一の富豪村」と紹介されるほど繁栄を極めました。船主たちは故郷に豪壮な邸宅を建て、北前船で得た富をもって藩の財政を助け、新しいビジネスや公共事業にあてるなど地域の経済発展を支えました。

都道府県

  • 石川県

市町村

  • 加賀市

類型

  • 船主集落

類型

  • 船主集落

年代

  • 年代不明

関連
文化財

関連
サイト

 構成文化財 加賀市加賀橋立伝統的建造物群保存地区

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説明

橋立は加賀市北部の海岸線近くに位置し、北前船の船主・船頭らが居住した船主集落です。江戸時代後期の寛政8(1796)年には船主ら42名の名前がみえ、一大集落として発展しました。地区には江戸時代末から明治時代初期にかけて建てられた豪壮な船主・船頭の邸宅が軒を連ね、赤瓦の屋根と笏谷石で造られた石垣が特徴的です。北前船が繁栄した往時の面影を色濃く残しており、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

関連サイト

都道府県

  • 石川県

市町村

  • 加賀市

類型

  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • まちなみ

サイズ
構造等

11ha

所在地

石川県加賀市橋立町

指定

国選定重要伝統的建造物群保存地区
(2005年)

参考資料

『加賀市橋立の町並み 伝統的建造物群保存対策調査報告書』(加賀市教育委員会発行、2004年)

関連情報

エリア内散策可

他地域
との
つながり

北海道小樽市
(橋立出身の船主の倉庫が現存)
北海道函館市(多くの船主が寄港し、別荘等を構えた)
北海道松前町(松前藩の御用船として船主が従事した)
滋賀県(近江商人の船乗りとして雇用されていた)

 構成文化財 旧酒谷長兵衛家住宅(加賀市北前船の里資料館)

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説明

橋立の北前船主・酒谷長兵衛家の邸宅。酒谷家は最大6隻の船を所有し、明治末まで船主として活躍しました。建物は明治5(1872)年の橋立村大火後に現在地に建てられ、明治10年に主屋が完成しました。約1000坪の敷地には主屋のほか、新座敷と土蔵7棟が当時のままに残っており、橋立で現存する船主邸宅の中では最大です。現在は「北前船の里資料館」として公開しています。

関連サイト

都道府県

  • 石川県

市町村

  • 加賀市

類型

  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 建物

サイズ
構造等

約1,000坪
主屋(木造2階建)、新座敷、土蔵7棟

所在地

石川県加賀市橋立町イ乙1-1

年代

  • 1872年 建築-1877年 建築-1921年 増築
  • 江戸時代
  • 明治時代
  • 大正以後

明治5年建築 明治10年主屋建築 大正10年増築

指定

加賀市指定有形文化財
(建造物、2006年)

参考資料

『加賀市橋立の町並み 伝統的建造物群保存対策調査報告書』(加賀市教育委員会発行、2004年)

関連情報

加賀市北前船の里資料館として公開中
(1983年開館、有料)

他地域
との
つながり

北海道函館市
(別荘を所持、分家あり、9代当主・酒谷長俊(旧・三輪新吉)出身地)
大阪府大阪市(支店、別荘所持)
京都府京都市(別荘2棟所持)

 構成文化財 旧酒谷長一郎家住宅(北前船主屋敷蔵六園)

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説明

橋立の北前船主・酒谷長一郎家の邸宅。現・北前船の里資料館の酒谷長兵衛家の分家であり、建物は明治3(1870)年の建築とされます。明治以降に建てられた船主邸宅に特徴的なオエ(大広間)の建材をすべて赤漆塗りとしており、贅を極めた造りになっています。主屋や離れ、土蔵8棟などが国登録有形文化財になっており、現在は「北前船主屋敷 蔵六園」として公開されています。

関連サイト

都道府県

  • 石川県

市町村

  • 加賀市

類型

  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 建物

サイズ
構造等

主屋(木造2階建)、座敷、土蔵8棟、物置・下男小屋、門

所在地

石川県加賀市橋立町ラ47

年代

  • 1870年 創建
  • 明治時代
  • 大正以後

明治3年建築

指定

登録有形文化財(建造物、1999年)

参考資料

『加賀市橋立の町並み 伝統的建造物群保存対策調査報告書』(加賀市教育委員会発行、2004年)

関連情報

北前船主屋敷蔵六園として公開中

他地域
との
つながり

北海道函館市(市立函館博物館に「酒谷家文書」所蔵)

 構成文化財 忠谷家住宅

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説明

橋立の北前船主・忠谷久五郎家の邸宅です。天保年間前期(1830~1834)の建築で、石川県内に現存する船主邸宅としては最古と推定されます。建築当初から瓦葺きで建てられますが、構造の一部に茅葺き時代の手法が残っており、橋立集落における住居形態の展開を知ることができる貴重な建物です。忠谷家はもともと橋立の北前船主・寺谷家の船頭をつとめ、天保期に船主として独立し、北海道でニシン漁業も経営しました。

関連サイト

都道府県

  • 石川県

市町村

  • 加賀市

類型

  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 建物

サイズ
構造等

主屋(木造一部2階)
新座敷、土蔵2棟

所在地

石川県加賀市橋立町ウ159番地1

年代

  • 1830年 建築
  • 江戸時代

指定

国指定重要文化財(建造物、2009年)

参考資料

『加賀市橋立の町並み 伝統的建造物群保存対策調査報告書』(加賀市教育委員会発行、2004年)

関連情報

非公開

他地域
との
つながり

北海道函館市
(住宅を所持。6代当主は函館生まれ。戦前まで生活)
サハリン(旧樺太に漁場を所有)

 構成文化財 三国仏壇(夏仏壇・冬仏壇)附仏具類一式

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説明

橋立の北前船主・酒谷長兵衛家の仏間に安置されていた仏壇。橋立周辺の船主家では、大小一対の仏壇を備え、当主が航海で家を不在にする春~秋は小さい「夏仏壇」を家族が用い、冬に当主がいる間は大きな「冬仏壇」を開けました。2つの仏壇を使い分けるという慣習は、北前船の船主集落として発展した橋立地区独自の信仰習俗です。仏壇は北前船の寄港地でもある三国(福井県坂井市)で造られ、特に冬仏壇は彫刻・金工・蒔絵等の技術に優れています。

関連サイト

都道府県

  • 石川県

市町村

  • 加賀市

類型

  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • その他

サイズ
構造等

夏仏壇:1基、冬仏壇:1基
夏仏壇仏具:13件、冬仏壇仏具:25件

所在地

石川県加賀市橋立町イ乙1-1
加賀市北前船の里資料館内

指定

加賀市指定有形文化財
(工芸品、2001年)

参考資料

『加賀市の文化財』
(加賀市教育委員会発行、2007年)

関連情報

一部、加賀市北前船の里資料館で展示

他地域
との
つながり

福井県坂井市
(三国産の仏壇の生産地)

 構成文化財 瀬越町白山神社所蔵船絵馬

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説明

瀬越は広海家や大家家をはじめ、加賀を代表する北前船主たちの住む集落として栄えました。北前船ゆかりの地域では、船主や船乗りが航海の安全祈願や無事航海を終えたことを感謝し、自身の船を描いた船絵馬を奉納しています。瀬越町白山神社には、加賀市内で最多の53面の船絵馬が残されています。

関連サイト

都道府県

  • 石川県

市町村

  • 加賀市

類型

  • 船主集落

種別

  • 構成文化財
  • 奉納物
  • 船絵馬

サイズ
構造等

53面

所在地

石川県加賀市大聖寺瀬越町

年代

  • 1867年以後 奉納
  • 江戸時代
  • 明治時代
  • 大正以後

指定

加賀市指定有形文化財
(歴史資料、1993年)

参考資料

『加賀市の船絵馬』(加賀市教育委員会事務局文化課、2013年)
『加賀市の文化財』(加賀市教育委員会発行、2007年)

関連情報

一部、加賀市北前船の里資料館で展示

他地域
との
つながり

大阪府大阪市
(絵馬を描いた絵馬師・絵馬藤)